ゲーミングPCの電気代はどれくらい?計算方法と節約するコツまとめ
この記事の目次
ゲーミングPCの電気代はどれくらいなのか、計算方法と節約するコツをまとめました。
ゲーミングPCの電気代がいくらになるのか知りたいという方向けに、調べ方や計算方法などをご紹介します。
また、料金が高くなる原因を元に、少しでも節約するコツをご紹介。これからPCを買う方はもちろん、既にご自宅で使用しているものの、電気の使用料金に悩んでいる方も参考にしてください!
ゲーミングPCの電気代はどれくらい?計算方法について
ゲーミングPCはゲームプレイの用途以外にも、複数のソフトを起動させたり、動画編集目的で使ったりと年々ユーザーが増えています。ゲーミングPCは本体を購入する際に初期費用がかかるのはもちろんですが、購入後の電気代も気になるという方は多いはずです。
そこでまずは、ゲーミングPCを使用する時にかかる電気代の目安や計算方法についてご紹介します。
ゲーミングPCの電気代はどれくらい?
ゲーミングPCを使う上で、まずはじめに知っておかなければならないのは、普通のPCに比べると電気代が2〜3倍程度高くなる傾向がある点です。ゲーミングPCは普通のPCよりも高性能であり、グラフィックや処理に大きな負荷がかかることから、電気代がかさみがちです。
ゲーミングPCは内蔵パーツのスペックにより消費電力が異なります。PCを「エントリーモデル」「ミドルスペックモデル」「ハイエンドスペックモデル」の3つにクラス分けすると、ハイスペックになるほど電気代が高くなります。
- エントリーモデル(300W):ネットサーフィン・軽いゲーム向け
- ミドルスペックモデル(600W):ゲームを中設定~高設定でプレイ可能
- ハイエンドモデル(1000W):多くのゲームがプレイ可能、高負荷な作業をこなせる
こちらを元に、計算してご紹介しましょう。
計算方法について
ゲーミングPCの計算方法は、『パソコンの消費電力(kw)×使用時間×1kWhあたりの電力量単価=ゲーミングPCの電気代』で割り出すことができます。
1kWhあたりの電力量単価は、「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が定めている金額で、2024年時点で1kWhあたりにつき31円/kWh(税込)となっています。※電力会社により異なるため、あくまで目安です
ここでは1日5時間、一ヶ月30日間ゲームをプレイしたことを想定して計算を行いましょう。
エントリーモデル(300W)
【1日の電気代】0.3W×5時間×31円=46.5円
【30日間の電気代】46.5円×30日=1,395円
ミドルスペックモデル(600W)
【1日の電気代】0.6×5時間×31円=93円
【30日間の電気代】93円×30日=2,790円
ハイエンドモデル(1000W)
【1日の電気代】1.0W×5時間×31円=155円
【30日間の電気代】155円×30日=4,650円
エントリーモデルのゲーミングPCであれば月1,500円以内。ミドルスペックモデルは月3,000円以内。ハイエンドモデルであれば、月5,000円近くになる可能性があります。
ただし今回は時間の目安を5時間としているため、実際には1日平均2〜3時間の使用に留まったり、30日間毎日使用するとも限りません。逆に1日5時間以上毎日使用する方であれば、上記の電気代よりは高くなる可能性があります。
ゲーミングPCの消費電力の調べ方は、メーカーの製品ページの製品仕様を確認しましょう。有名なBTOメーカーであれば、およその電気代が記載されていることもあるため、そちらもチェックしてみてください。
そのほか電気代のことについて
ゲームプレイ時にゲーミングPCを使ったことを想定すると、負荷がかかるタイトルをプレイした時と軽いタイトルをプレイした時にも電気代に差が出ます。
また、今回はデスクトップPCを見本に価格を割り出しましたが、ノートPCの方が電気代がかからないとされています。とはいえ、ゲーミングPCを使う場合はデスクトップタイプを選ぶ場合が大半です。
この電気代を見て高いと感じたり、もっと安くできたらと思うようであれば、次の項目からご紹介する高くなる原因を元に節約するコツも参考にしてください!
ゲーミングPCの電気代が高くなる原因とは
ゲーミングPCの電気代が高くなる原因について解説。
スペックが高いPCを使っている
高性能なCPU・GPU・メモリ・冷却ファン・電源ユニットと、スペックの高いゲーミングPCを使っていると、それらをスムーズに動作させるために一般的なPCよりも多くの電力を消費します。
長時間使用している
長時間ゲーミングPCを使用していると、消費電力が増えて電気代が高くなります。
高負荷なゲーム・ツールを起動させている
グラフィックが複雑で、処理能力を多く必要とするゲームやツールは、より多くの電力を消費して電気代が高くなるでしょう。
周辺機器による影響
高性能なゲーミングモニターを使用したり、複数の周辺機器を接続することで、消費電力は増加します。
電気代を少しでも節約するコツ
電気代を少しでも節約するコツをご紹介。
LEDライティングを消す
ゲーミングPCには鮮やかな空間の演出を目的としたLEDライティングが搭載されています。LEDライト自体の消費電力はそこまで大きくはないとされていますが、ライトを制御する装置が動作するため、結局のところは少なくても電気代がかかります。不要だと感じたら、LEDライトをオフ設定にしておきましょう。
ヘッドホン・イヤホンを使用する
音声出力をスピーカーからイヤホンやヘッドホンに切り替えて耳元で聞くことで、同じ音量を出しても消費電力を減らすことができます。また、臨場感あふれる音楽やゲームプレイが楽しめるメリットもあります。
使わない時は常にシャットダウンする
ゲーミングPCの電源を入れている間は、常に電気代がかかっています。一定の時間以上使わないことがわかっているようであれば、すぐにシャットダウンするよう心がけましょう。更にパソコン本体を繋げているコンセントを抜いておけば、より消費電力を防げるので、旅行前などは抜いておくと節電効果に期待できるでしょう。
スリープモードにする
スリープモードは低消費電力で待機させるため、電気代を抑えられます。一定の時間使用しないことがあれば、自動的にスリープモードになるよう設定しましょう。ただし長時間使用しない場合は、シャットダウンすることをおすすめします。
モニターの輝度を下げる
PCのモニターは輝度を上げるほど消費電力が大きくなります。Microsoft社の調査によると、輝度を100%から40%に下げると、約23%の節電になることがわかっています。暗くしすぎると目に悪いので、できる範囲内で輝度を下げましょう。(※詳細⇒ Microsoft)
発熱を抑える
ゲーミングPCの温度が上昇して熱暴走が起こると、消費電力が増加します。そのため、日ごろから発熱を抑えるための工夫が必要です。通気口やファン周りの掃除を定期的に行い、負荷のかかるソフトやツールの長時間使用は避けることで、発熱を抑えられます。冷却ファンを増設したり、水冷キットを取り入れるのも効果的です。
「80PLUS認証」の電源ユニットを選ぶ
ゲーミングPCの電源ユニットに「80PLUS認証」という認証基準が満たされたものを選んでおくと、電気の変換効率が高く電気代を節約することができます。80PLUS認証を満たすユニットには全部で6つのランクがありますが、いずれも80%以上の電気の変換効率が保障されているため、検討してみてください。
電気料金プランを見直す
今契約している電気料金プランを見直すことでも、節約に繋がる可能性があります。電気代のことで悩んでいるようであれば、電気料金プランに関する相談窓口サービスへ一度相談してみるのもいいでしょう。
他のゲームコンソールを併用する
ゲーミングPCをゲームプレイ目的で購入している方は、ゲームコンソールを併用するのも手です。毎日のようにプレイするゲームで、且つクロスプレイに対応しているタイトルであれば、ゲームコンソールでも遊べます。
最後の項目では、Switch・PS5・Xboxの電気代はどれくらいなのかについてご紹介しているので、ゲーム機を持っている方はもちろん、これから買い足そうと考えている方もチェックしておいてください。
Switch・PS5・Xboxの電気代を紹介
Nintendo Switch・PS5・Xboxといった、ゲームコンソール(ゲーム機)の消費電力を最後にご紹介します。
Switchの消費電力はTVモードで約7W、携帯モードで約4Wです。PS5は最大消費電力が350W、Xboxは153Wとされています。PS5については最大消費電力のため、実際には200W程度の使用になります。
これらは機種や設定により前後する部分がありますが、消費電力が大きい順に並べると、ゲーミングPC>PS5>Xbox>Switchの順です。
元々ゲーミングPCに絞ってゲームプレイをするつもりで購入したようであれば、上記でご紹介した電気代の節約を最大限に取り入れる方法がおすすめです。しかしゲームコンソールも今後購入予定であったり、既に持っているようであれば、遊ぶタイトルを分けるのもいいでしょう。
まとめ
今回はゲーミングPCの電気代はどれくらいなのか、計算方法と節約するコツをまとめました!
今後もゲームに関するコラムを更新していきますので、楽しみにお待ち下さい!