ガンプラなのにかわいい!人気の変わり種シリーズ
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今でこそガンプラを作る女性も珍しくなくなってきましたが、少し前まではガンプラといえば男のロマンというイメージがあったのではないでしょうか。そのためか、ガンプラは基本的にリアリティーを追求したシリーズが人気でした。ところが、現在、その傾向が変わりつつあります。リアルなモビルスーツではなく、テディベアや萌え系キャラにしか見えないようなかわいいガンプラもあるのです。今回は、そんなかわいいガンプラを紹介します。
なぜかわいいガンプラが生まれたのか?
かわいいガンプラが生まれたきっかけは、『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』というアニメです。2010年にガンダム30周年を記念してスタートしたこのシリーズ、従来のガンダムと違って、ガンプラ自体がテーマになっています。アニメの登場人物たちが現実に販売されているガンプラを自由に組み立て、それを仮想世界で戦わせるという異色の内容です。
また、これとは直接つながりはないものの、2013年には同じくガンプラをテーマにしたアニメ『ガンダムビルドファイターズ』も放映されました。こちらは続編も何作も作られており、そのたびにアニメ内で登場したガンプラが現実にも発売されたり、アニメの女性キャラが現実のガンプラになったりと幅広く展開しています。
テディベアのようなかわいいガンプラ
HG 1/144 GPB-04B ベアッガイ
かわいいガンプラといって真っ先に名前が挙がるのは、「HG 1/144 GPB-04B ベアッガイ」でしょう。
こちらは先の『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』に登場したガンプラで、ファーストガンダムに登場した水陸両用のモビルスーツ「アッガイ」を魔改造したものです。
もともとアッガイはその体型がずんぐりしていてかわいいと評判でしたが、それがきっかけでこんなガンプラが誕生しました。これを作ったアニメ内の女性キャラは、ガンダム自体を見たことがなく、見た目のイメージだけでテディベアに改造したのでした。これが受けて現実にもガンプラが発売されることになったのです。
このベアッガイをきっかけに、数々のテディベア系ガンプラが誕生することになりました。
HG 1/144 ベアッガイ III (ガンダムビルドファイターズ)
こちらは『ガンダムビルドファイターズ』に登場したベアッガイの後継、「HG 1/144 ベアッガイ III」です。「III」とありますが、「スリー」ではなく「さん」と読み、「ベアッガイさん」と呼ぶのがかわいいポイントですね。
ベアッガイというようにアッガイがベースなのですが、さらにテディベア感を出すためにパステルイエローになり、背中にはリボンまで背負ってしまっています。可動域が広く、テディベアのような座り方も可能です。見た目はテディベアのプラモデルにしか見えませんが、実は口から強力なビームを放つ仕様なので、あくまで戦闘兵器という位置づけなんですね。
1/144 HGBF ベアッガイF(ファミリー) (ガンダムビルドファイターズトライ)
ベアッガイ III が人気になったことで、『ガンダムビルドファイターズ』の続編、『ガンダムビルドファイターズトライ』には、子連れのベアッガイが登場しました。それがこの「1/144 HGBF ベアッガイF(ファミリー) 」です。
「ママッガイ」(ママのベアッガイ)は白いボディー、子どもの「プチッガイ」は水色ボディーと背中にリボンをあしらっているのが特徴で、ママッガイの方には「チェアストライカー」という背負子まで装備されています。親子で手をつなげるようにジョイントまで付いてくるので、従来のガンプラでは考えられなかった親子の姿が表現できるという微笑ましい一品です。
HGBF ガンダムビルドファイターズトライ パパッガイ 1/144スケール 色分け済みプラモデル
ママのベアッガイがいるなら、当然パパのベアッガイもいます。ということで、誕生したのがこちらの「HGBF ガンダムビルドファイターズトライ パパッガイ 1/144スケール 色分け済みプラモデル」です。
パパッガイには、ダンディーなパパらしく、ちょびヒゲにステッキ、シルクハットが装備されています。上記の「1/144 HGBF ベアッガイF(ファミリー) 」があれば、親子3匹の睦まじい姿が表現できますよ。
種類の豊富なプチッガイ
上記で紹介したように、ベアッガイFで登場した子どものベアッガイ、「プチッガイ」ですが、数あるベアッガイシリーズのなかでも特に人気を博しました。そのため、プチッガイ単体でもたくさんのシリーズが作られ、今も続々新作が登場しています。色違い、楽器を持ったモデル、もともとクマのはずなのに他の動物に扮したコスプレ系のものなど多種多様です。そのうちいくつか紹介しましょう。
HGPG 1/144 プチッガイ バーニングレッド
プチッガイのなかでもベーシックなシリーズが、色違いのプチッガイで何種類もあります。たとえば「HGPG 1/144 プチッガイ バーニングレッド」は、その名の通り情熱の赤いボディーがかわいいプチッガイです。背中には黄色いリボンがトレードマークとして装備されています。上記の「チェアストライカー」を使って、ベアッガイに背負わせることも可能です。
プチッガイには、バーニングレッドだけでなく、クールな青がまぶしい「HGPG 1/144 プチッガイ ライトニングブルー」、元気な黄色の「HGPG 1/144 プチッガイ ウイニングイエロー」、キュートなピンク色の「HGPG 1/144 プチッガイ フューチャーピンク」などもあります。
HGPG 1/144 パンダッガイ
変わり種なのが、プチッガイのパンダバージョン「HGPG 1/144 パンダッガイ」です。パンダということで好物の笹が付いており、トレードマークの背中のリボンも笹と同じ緑色になっています。ちなみに、姿はパンダですが、あくまでプチッガイがパンダのコスプレをしたというコンセプトですよ。
HGPG 1/144 プチッガイ ストレイブラック&キャットコス
プチッガイがコスプレするのはパンダだけではありません。今度は猫のコスプレをした「HGPG 1/144 プチッガイ ストレイブラック&キャットコス」も登場しました。ブラックのボディーに耳と口、しっぽが猫っぽいのが特徴ですが、耳、口、しっぽにはふつうのプチッガイ用のパーツも付いています。ですので、猫からクマへ、クマから猫へと簡単に作り変えることも可能です。
動物系のプチッガイには犬バージョンもあります。「HGPG 1/144 プチッガイ ワンワンホワイト&ドッグコス」は、ホワイトのボディーが特徴です。こちらもプチッガイ用の通常パーツが付いているため、犬型とクマ型を選べるようになっています。
まとめ
今回はガンプラのなかでも特にかわいいベアッガイのシリーズを紹介しました。
どれもプラモデル初心者の方でも簡単に作れるのでおすすめです。お値段も手ごろなのでお子さんへのプレゼントにもいいですね。
ベテランのモデラーの方も、たまには気分を変えて変わり種に挑戦してみてはいかがでしょうか。
今後もプラモデルやガンプラに関する記事を投稿予定ですので、楽しみにお待ち下さい。