【初心者向け】ガンプラのカスタムで知っておきたいこと解説
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ガンプラはパーツにあらかじめ色が付いていますので、そのまま組み立てるだけでもそれなりのクオリティーに仕上がります。
プラモデル経験ゼロの方がガンプラを始める場合は、このような素組みで慣れていくのがよいでしょう。
ただ、ある程度数を組み立ていくと、そのままでは物足りなさを感じてくるものですね。そこで、塗装や汚しなどをやるようになります。
次に、やってみたくなるのがカスタム(改造)ではないでしょうか。
プラモデルのカスタムというと上級者にしかできないようなイメージがあるかもしれませんが、初心者でも改造したいという気持ちがあればチャレンジして問題ないですよ。
とはいえ、カスタムといっても何から始めてよいのかわからないのが正直なところです。
そこで、今回は初心者の方のために、ガンプラのカスタムで知っておきたい基本的なことをお伝えしましょう。
カスタムには自分の好きなガンプラを選ぶこと
カスタム用のガンプラは、自分が最も好きなもので、カスタムしたいと思えるものを選びましょう。
ガンプラにはさまざまな種類がありますが、「カスタムに最適なキット」などという視点で選ぶ必要はありません。
初心者用の解説などには作りやすさでおすすめを挙げていることもありますが、人に勧められたものより、自分がカスタムしたいと思うものを選ぶ方が満足度が高いことは確実です。
「それほど好きでもないけれど、カスタムしやすいから」という理由で選んだ場合、途中で挫折する可能性が高くなってしまいます。
好きだからこそ完成させたいというモチベーションが生まれるわけで、そのモチベーションがなければ続かなくても不思議はありませんよね。
単に組み立てるだけでなく、自分の好みを反映させたカスタムをするのであれば、やはり自分の好みを最優先させるべきではないでしょうか。
というわけで、以下では初心者にカスタムしやすいガンプラについてお伝えしますが、絶対ではありません。
「この方がカスタムしやすいですよ」というだけの話なので、好みでないものを無理して購入する必要はないですよ。
どうしても譲れないこだわりがあるなら、ぜひそちらを優先させてくださいね。
最初は難しく感じることがあっても、完成させたいという強い気持ちがあれば乗り越えていけるはずです。
修正の過程でガンプラカスタムのスキルが身につく
もう一点、自分の好きなものを選ぶのが良い理由として、失敗した時の修正の仕方を覚えるのにも好都合なことが挙げられます。
たとえプロのモデラーでも時には失敗するものですから、初心者がカスタムする場合、一度や二度の失敗は確実にすると思ったほうがよいです。
失敗を修正するのは時間も労力もかかりますし、最初にカスタムしている時と比べてどうしてもモチベーションが下がってしまいます。
特に好きでもなく、カスタムの熱意もないガンプラを選んでしまうと、失敗したらそのまま放置してしまうリスクが高いです。
しかし、カスタムの知識や技術は、失敗を修正していく過程でこそ身につけられます。
そうやって身につけたスキルを、次のカスタムに生かして試行錯誤するというのが上達の常道です。
カスタムしやすいガンプラのグレード
ガンプラには、HG(ハイグレード)やRG(リアルグレード)をはじめ、MG(マスターグレード)やPG(パーフェクトグレード)などのグレードがあります。
カスタムするならどのグレードを選ぶかですが、おすすめはMGです。
1,000円以下でも購入できるHGと比べて、MGは「ガンプラの高級品」という位置づけだけあって価格も高いです。
失敗のリスクを考えると、安いHGが初心者には適しているのではないかと思ってしまいそうですよね。
しかし、それでもMGをおすすめします。理由は、MGの方がサイズが大きいことと、外装と内部フレームで分かれていることです。
144分の1スケールのHGと比べて、MGは100分の1スケールと大きいです。
スケールが大きいわけですから、パーツ一つ一つのサイズもMGの方が大きいことはおわかりですよね。
小さいパーツに改造を加えるより、大きいパーツの方がやりやすいのは明らかでしょう。
また、パーツの数もHGとMGとでは大きな違いがあります。
より精巧なMGの方が細かい部分までパーツ分けされているため、カスタムしたいパーツだけをピンポイントに手を加えやすいのがメリットです。
HGの場合、いろんな部分が一つのパーツとしてまとめられているので、ピンポイントのカスタムがしにくいというデメリットがあります。
加えてMGは、内部フレームを先に組み立ててから、外装パーツを取り付けるという構造です。
HGは外装も内部フレームも一緒になっていますから、構造的にカスタムの自由度が制限を受けてしまいます。
より自由にカスタムしやすいという点も、MGをおすすめする理由です。
なお、RGもMGと同様、内部フレームと外装が分かれています。
そのため、「RGでもよくない?」という意見があるかもしれませんが、RGはHGと同じ144分の1スケールです。
そのうえ、RGは精巧度が高く、それに伴ってパーツの数も細かく分かれています。
その分、HGよりもカスタムには高い技術が要求されると考えた方がよいでしょう。
もちろんRGでどうしてもカスタムしたいものがあるのならチャレンジしてよいですが、こだわりがないならMGをおすすめします。
古いガンプラより新しいガンプラがおすすめ
40年以上の歴史があるガンプラですから、これまでさまざまな種類が登場しています。
同じモビルスーツも、時代ごとに装いを新たにしていますよね。ですので、たとえば同じ種類のガンプラでも、新旧のキットを選べるということもあるでしょう。
そういう時はなるべく新しいガンプラをおすすめします。
新しいほど可動部分が増え、それに伴いパーツの数も多いです。
パーツが多い方がカスタムしやすいことは先に述べた通りですので、同じ種類のガンプラがある場合は新しい方をおすすめします。
初心者のカスタムには地球連邦軍のガンプラがおすすめ
ガンプラは大きく「地球連邦軍」と「ジオン軍」に分けることができますが、カスタムのしやすさは地球連邦軍の方です。
連邦軍のモビルスーツは、全体的に直線的で平面によって構成されているものが多いため、ジオン軍系のガンプラに比べるとカスタムしやすいでしょう。
ザクやドム、アッガイなどのように、ジオン軍のモビルスーツは曲面や丸みが多いのが特徴ですよね。
丸みを帯びたパーツに手を加えるのは簡単ではありません。
プラ板を貼ろうにもパーツが湾曲しているためぴったり貼り付けられませんし、パーツのカットも非常にやりにくくなってしまいます。
また、追加したいパーツを自作する場合も、プラ板の組み合わせで作れる平面のパーツの方が簡単です。
丸みを帯びたプラスチックのパーツを自作するのは非常に高度な技術が要求されるでしょう。
パテを削って曲面になるように整形する必要があります。
こういう技術的な点もまた、初心者のカスタムに連邦軍系のガンプラをおすすめする理由です。
まとめ
ただし、最初にお伝えしたように、最終的にはご自身の好みを優先させてくださいね。
ジオン軍のモビルスーツをカスタムしたいのであれば、どんどんチャレンジしましょう。
多少の困難はあっても、好きなものの方がモチベーションが高く保てますし、困難を乗り越えて完成させた時に得られる充実感も格別です。