【初心者向け】ザクの塗装方法解説!
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ガンダムのモビルスーツのなかでも、ザクに深い思い入れを持つ人は少なくありません。
1台しかないガンダムよりも、量産型のザクの方が兵器らしさがあるのは確かですよね。
そんなわけで、ガンプラを始める場合も最初にザクを手にする方は多いはずです。
今回は、初心者の方でも簡単にできる、ザクのリアリティーを出すための塗装方法についてお伝えしましょう。
ガンプラのザクは全塗装しなくてもよい
今のガンプラはパーツに最初から色が付いています。
ですので、そのまま組み立てるだけで、塗装しなくてもそれなりの仕上がりになるはずです。
特に最近のガンプラはどんどんクオリティーが上がっているので、塗装なしでもリアル感はけっこう出ます。
といっても、塗装なしではやはりどこかしら安っぽさというか、プラスチックの感じが強すぎてしまうのは否定できませんよね。
プラスチックっぽさがあると、ザクという戦闘兵器にふさわしい重厚感が出ません。
そこで、重厚感を出してリアリティーを演出するために多くのモデラーが選ぶのが塗装という方法です。
ただ、初心者にとって全塗装はハードルが高いでしょう。
無理にチャレンジしても、かえって未塗装の状態より見た目が悪くなってしまうこともあります。
そこで、おすすめしたいのがポイントだけ塗装する方法です。
具体的には、まず、色が付いているパーツはそのままの色を生かし、武器などの色が付いていない部分だけ塗装します。
それから、墨入れとウェザリングというテクニックを使って、リアリティーの演出です。
ザクの場合、ヒートホークの先端部分や脚部のミサイルだけでも塗装すると、他は未塗装でもぐっと見栄えが良くなるはずです。
この部分塗装と、墨入れ、ウェザリングのみでも仕上がりのクオリティーは相当高くなります。
ザクへの墨入れ塗装方法
墨入れとは、プラモデルのパーツ表面にある細かい凹凸や溝の部分にブラックなどの色の濃い塗料を流し込むテクニックです。
こうすることで、メカの繊細な部分や使用感が強調され、よりリアルな雰囲気を演出できます。
墨入れの方法には、エナメル塗料を使って塗装する方法と、ガンダムマーカーで塗装する方法の2種類があります。
やり方に決まりはありませんが、初心者の方であればガンダムマーカーの方が墨入れしやすいのは確実でしょう。
ガンダムマーカーとは、その名の通り、ガンプラの塗装に使うペンのように握って使うマーカーのことです。
これを使って、墨入れしたい部分に直接書き込むだけで墨入れができます。
なお、ガンダムマーカーには水性と油性がありますが、最初は水性でやる方がよいのではないでしょうか。
油性タイプだと、間違った時に簡単に修正できないのがネックです。
その点、水性なら水を含ませた綿棒でこするだけで簡単に拭き取れますよ。
それに墨入れでは、最初に大まかに塗ってから後からティッシュや綿棒などで余計な部分を拭き取る方が、よりリアリティーが増します。
パーツの細かい凹凸を丁寧になぞる方法だと時間もかかりますから、最初にざっと塗って後から拭き取るやり方がおすすめです。
そのためにも、ガンダムマーカーは水性タイプを選んだ方がいいですね。なお、墨入れは急ぐ必要はありません。
時間が経っても水性のガンダムマーカーは簡単に拭き取れるので、ゆっくりやって大丈夫ですよ。
ザクのウェザリング
ウェザリングとは塗装のテクニックの一つで、プラモデルを汚して使用感を出すために用いられます。
ガンプラだけでなく、車などに付いた砂や泥の汚れ、塗装の色褪せた感じなどを出すテクニックとしてプラモデル全般で使われているテクニックです。
そのため、ウェザリングと一口に言ってもいろんなやり方があるのですが、ここでは簡単にザクの雰囲気を高めるやり方を紹介しましょう。
ウォッシング塗装
まず、ウェザリングの一つ、ウォッシングというテクニックを使って、パーツに表情を付けていきます。
具体的には、薄く希釈したエナメル塗料を全体に塗るという工程です。
ただし、塗装していないパーツにエナメル塗料を使うと、プラスチックが侵食されて割れやすくなる恐れがあります。
エナメル塗料を使うのなら、ラッカー塗料で下地を塗装してからの方がよいでしょう。
未塗装のパーツをウォッシングするなら、ファレホやシタデルカラーといった水性アクリル塗料を使うことをおすすめします。
いずれにせよ、ウォッシングの時の塗料はかなり薄くするのがポイントです。
濃い塗料を塗ると後から拭き取れなくなってしまいます。
目安としては、塗料と溶剤の割合が1:10~1:20ぐらいですね。筆でなぞってみて、塗料皿の壁面に色がうっすらつくかどうかというぐらい薄く希釈します。
塗料を希釈できたら、平筆を使ってパーツ全体に薄く塗ってきましょう。
水たまりなどができないよう注意しながら、ムラなく全体を均一に塗っていきます。
なお、いくら希釈していても、エナメル塗料がパーツの隙間から浸入してしまうと、内部からパーツを侵食してしまうことがあるので注意です。
ウォッシングした塗料の拭き取り
全体に薄くウォッシングできたら次は今塗った塗料の拭き取りですが、その前に一度完全に乾燥するまで待つ必要があります。
十分に乾燥してから次の工程の拭き取り作業に入っていきましょう。
塗料は溶剤を含ませた綿棒で拭き取っていきます。
エナメル塗料の拭き取りには専用の溶剤があるので、それを使ってください。
拭き取る時のコツは、重力に逆らわず上から下へという方向に沿って拭き取ることです。
そうすると、雨だれや汚れなどが自然と流れ落ちているような雰囲気になります。
サビを表現したい場合も、サビがどんなふうに浮いて流れるのかをイメージしながら、拭き取る方向を決めましょう。
なお、この拭き取り作業はあくまでウェザリングの一環として行うことなので、パーツ全部の塗料を完全に拭き取るわけではありません。
完全に拭き取ると元のきれいな状態に戻ってしまいます。
ですので、パーツの奥の方など実際にも汚れが付きにくそうな部分はしっかり拭き取り、汚れが目立ちそうな部分はあえて拭き残すなど工夫してみてくださいね。
全体の拭き取り作業が終わったらウォッシングは終了です。
つや消しトップコートでの塗装
最後の仕上げが、つや消しトップコートによる塗装です。
トップコートとはコーティング剤のようなもので、塗装の仕上げに吹き付けて、塗料が剥がれないように保護する役割があります。
また、つや消しを使うことで、表面の質感をマットにしてリアリティーを演出することが可能です。
ただし、必ずしもつや消しトップコートである必要はありません。
お好みなら光沢のあるトップコートでもよいでしょう。
しかし、ザクなどのモビルスーツは本来戦闘兵器であるわけですから、実戦に投入されていると仮定すると、あまりピカピカしているのも変ですよね。
表面のつやをなくすことで使用感が出ますし、重厚感も増します。
なお、トップコートの作業には塗装ブースを使う人もいます。
しかし、庭やベランダなど作業ができる場所があるなら、最初から塗装ブースまでそろえなくて大丈夫です。
今後、本格的にプラモデルに取り組むようなら、その時に買っても遅くないでしょう。
ただし、塗装ですので周囲への配慮は気をつけてくださいね。
トップコートが完全に乾燥すれば全工程が完了です。
全塗装しなくても、部分塗装と墨入れ、ウェザリングだけでかなりリアリティーが出たのではないでしょうか。
さらにリアリティーを追求したい方は、今後全塗装にもチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
今回はザクの塗装方法について解説しました。
今後もガンプラに関する様々な記事を投稿していきますので、楽しみにお待ち下さい。