【保存版】ポケモンのプラモデル「ポケプラ」とは?
この記事の目次
ガンプラで有名なバンダイでは、ポケモンのプラモデルも発売しているのをご存知でしょうか。
「ポケモンプラモコレクション」が正式名称ですが、一般的には略称の「ポケプラ」で呼ばれています。
シリーズによっては大人でも組み立てるのが難しいガンプラと比べると、ポケプラはあくまで子供を対象にしたプラモデルなので、大人には物足りなさが感じられるかもしれません。
しかし、組み立てが易しいか難しいかはともかく、そのクオリティーには目を見張るものがあります。
ポケプラについて少し詳しく見ていきましょう。
2009年から続くポケモンプラモコレクション
ポケモンプラモコレクション(以下、ポケプラ)がスタートしたのは2009年です。
バンダイが展開するキッズプラモのなかの一つのカテゴリーとしてリリースされました。
以降、中断はあるものの2022年に至るまで、再販も含め、シリーズは進行中です。
また、通常シリーズだけでなく、今では「ポケプラBIG」や「ポケプラクイック!!」などの派生シリーズも登場しています。
バンダイのプラモデルのなかでも、ガンプラを除けば最も長く展開されているシリーズと言ってよいでしょう。
難しい?ポケモンのプラモデルの特徴
バンダイのプラモデルというとガンプラが圧倒的にメジャーですが、2000年代に入ってからは、ガンプラ以外にも多くのキッズ向けプラモデルが登場しています。
ポケプラもそのなかの一つであり、最初からキッズ向け、つまりプラモデル初心者向けに設計されているのが大きな特徴です。
ポケプラの場合、対象年齢は6歳以上と設定されていますが、実際は5歳児でも一人で組み立てることができる程度の難易度です。
小さな子供にとってちょっと難しいぐらいのちょうどよいレベルではないでしょうか。
具体的にどんな特徴があるかというと、まず、組み立てに道具を一切必要としません。
ランナーからパーツを切り離すのにもニッパーは必要なく、組み立ても接着剤を使わずに固定できるようになっています。
このニッパーや接着剤いらずの組み立て方式は「タッチゲート」や「スナップフィット」と呼ばれ、ガンプラで培ったバンダイならではの独自の技術です。
また、パーツには最初から塗装が施されており、素組みでもクオリティーの高い仕上がりになります。
塗料の代わりにシールで代用する部分もありますが、ポケモンの種類によってはシールの数がかなり多いです。
ただし、ポケプラのシリーズが展開するにつれ、徐々にシールを貼る箇所も少なくなっています。
より組み立てやすくなっているのが最近のポケプラの大きな特徴です。
なお、シリーズ初期のポケプラについていたシールは、紙製の粘着力が弱いシールでした。
そのため、貼りやすくはあるものの、湿気に弱く、剥がれやすいというデメリットがあります。
その点も後に改良されており、今では粘着力の高いホイルシールです。
素材の金属的な風合いを表現するのに適しています。
バンダイでは他のキッズ向けプラモデルも小さな子供でも組み立てやすいことを重視して設計されていますが、ポケプラにはさらに独自の工夫が施されています。
それが、組み間違いを予防する機構です。
具体的には、左右対称のパーツでも軸の太さを左右で若干変えることによって、前後左右を間違って組み立てることがないようになっています。
ポケモンのプラモデルのシリーズ
ポケプラには、通常のシリーズとして3種類のラインが展開されています。
最初に登場したのは「進化シリーズ」で、ポケモンの進化を3段階で再現したものです。
次に登場したのが、レジェンド級のポケモンを中心に展開された「セレクトシリーズ」で、今はこちらをメインに展開されています。
さらに、従来のポケプラよりももっと簡単に組み立てられるシリーズとして、「ファーストシリーズ」が登場しました。
上記の3種類のシリーズのほか、今ではさまざまな派生シリーズも登場しています。
初心者向けのファーストシリーズを、パーツの数を減らすなどしてさらに組み立てやすくした「ポケプラクイック!!」、完成すると大人の手のひら以上の大きさになる「ポケプラBIG」などです。
なお、ガンプラ同様、過去のキットも再販されることがあります。
再販のペースはガンプラ以上と言ってもよいでしょう。
ただし、あまりに数が多いため、特に初期に登場したキットは再販されていないものも多く、今では手に入りにくいものがあります。
小さな子供でも簡単に組み立てられるポケモンのプラモデル
ポケプラの概要は上記のとおりですが、ポケプラのなかでも最も初心者向け、つまり5~6歳の子供でも一人で組み立てられるのが売りの「ポケプラクイック!!」の詳細を確認していきましょう。
大人だと、たとえプラモデル初心者でも物足りなさを感じるかもしれませんが、このぐらいの年齢の子供が初めて組み立てるとしたら、ちょうどいい難易度です。
子供一人ではちょっと難しいようなら手伝ってあげながら、初めてのプラモデルにチャレンジしましょう。
「ポケプラクイック!!」は、現在15種類のラインナップが発表されています(2023年6月現在)。
2020年12月にピカチュウとミュウの発売によってスタートしたシリーズで、2022年11月には第12弾としてマホイップが登場予定です。そのほか、イーブイ、ヒバニー、ポッチャマなどがあります。
今回は丸っこい体がキュートなポッチャマを例に取りましょう。
箱を開けると、入っているランナーは2つ、すでにきれいに塗装されています。
ランナーが2つだけ、しかも1つ1つのパーツのサイズがかなり大きく、全部で12パーツと「、ポケプラクイック!!」のなかでも最小のパーツ数です。
これなら小さな子供でも難しくないでしょう。
ところで、実際に組み立ててみようと説明書を探すと、箱の中には入っていません。
説明書がないのかな?と思うと、実は箱の内蓋に組み立て手順が印刷されていました。
中身を極力シンプルにするために、説明書さえなくしてしまった工夫でしょう。
先ほど述べたように、タッチゲートという技術によるニッパーなしで切り離せるパーツですが、切り離したゲートに突起がないのもポイントです。
子供がうっかり怪我をする心配もありません。若干パーツにゲート跡が残りますが、この程度ならあまり気にしなくてよいでしょう。
「どうしても気になる」「ポケプラとはいえ、クオリティーにこだわりたい」という方は、軽くヤスリがけをすれば完璧です。
ポッチャマはパーツがたった12個ですので、子供でも10~15分ぐらいあれば完成できます。
大人が手伝えばもっと早くできるでしょう。
そんなに早く組み立てられるのにもかかわらず、仕上がりのクオリティーが非常に高いのが「ポケプラクイック!!」の特徴です。
まとめ
ポケモンのプラモデル、ポケモンプラモコレクション(ポケプラ)について紹介してきましたが、ターゲットはあくまで子供です。
そのため、プラモに慣れた大人にとっては物足りないでしょうし、ポケモンに興味がなければ手を出す気にもならないでしょう。
しかし、小さな子供が初めて挑戦するプラモデルとしてはちょうどよいレベルです。
「ポケプラクイック!!」は1個あたり715円(消費税込み)、すでに10種類以上あり、今後も展開されていくと予想されます。
ポケモンファンなら、コンプリートを目指すのもよいかもしれません。