【ガンプラ】メタリック塗装のコツを紹介!
この記事の目次
車などの乗り物やガンプラの塗装のやり方の一つに、「メタリック塗装」があります。
金属の微細な粒子が入ったメタリック塗料を使うことで、通常の塗料よりも金属的なキラキラした仕上がりになるのが特徴です。
安いガンプラでもメタリック塗装をするだけで、一気に高級感が高まりますね。
そんなわけで、ぜひメタリック塗装にチャレンジしたいというプラモデル初心者の方のために、メタリック塗装のコツを見ていきましょう。
メタリック塗装のやり方
メタリック塗装のやり方自体はそれほど複雑なものではありません。
サーフェイサーで下地を塗って、乾燥したらその上からスプレー缶やエアブラシでメタリック塗料をまんべんなく吹き付けていくだけです。
スプレー缶の方が初心者には塗装しやすいという意見もありますが、本格的にプラモデルを始めるのであればエアブラシの方がいいでしょう。
スプレー缶にもメタリック塗料の種類はありますが、エアブラシに使う瓶入りの塗料の方がはるかに多くの種類があります。
また、コストパフォーマンスもエアブラシの方が高いです。
メタリック塗装の問題
やり方自体は難しくないメタリック塗装ですが、実際にやってみると問題が起こることがあります。
まず、塗装面のムラです。
冒頭でも述べたように、メタリック塗料とは金属の微細な粒子を混ぜた塗料のことで、その粒子が光を反射して塗装面をキラキラと輝かせます。
ただ、それがきれいに輝くのは金属の粒子が均等に並んだ場合のみです。
粒子の並びが偏ったり均等でなくなったりすると、ムラになってきれいに輝きません。
ふつうの塗料よりも、メタリック塗料の方が金属粒子がある分だけムラになりやすいことを知っておきましょう。
また、エアブラシでのメタリック塗装で問題になるのが、吹き始めと吹き終わり、つまり、塗装の最初と最後の部分です。
中間は問題ないのに、最初と最後だけドバッと塗料が噴出されることはよくあります。
これも金属の粒子が入っているメタリック塗料によるものです。
この粒子がエアブラシのノズルを詰まらせてしまうため、吹き始める時や吹き終わる時には特に、詰まった塗料が一気に噴出されることがあります。
その結果、塗装面にムラができてしまうわけですね。
ムラなくきれいにガンプラをメタリック塗装するコツ
メタリック塗装がムラになりやすいのは、塗料に含まれる金属の粒子が原因です。
粒子が多いほど均一に並びにくく、そのせいでムラができるだけでなく塗装面がザラザラしてしまうことがあります。
これを防ぐには、塗料をシャバシャバになるまで薄めてから使うのがおすすめです。
塗料をシャバシャバに希釈するということは、塗料に含まれる粒子の割合が低くなるということですね。
逆に言えば、溶剤の割合が高くなります。
それをエアブラシで吹き付けることで、塗装面に塗料がたどり着くまでに乾燥が始まることがなく、付着してからゆっくり乾燥が始まるわけです。
その結果、塗料内の金属粒子が均一に広がり、ムラのない美しい輝きが得られやすくなります。
ただ、シャバシャバになるまで薄めると言われても、具体的に何倍に希釈すればよいのかわかりませんよね。
これは一概に答えにくい問題です。
そもそも塗料自体、製品によっての個体差が大きく、同じ製品の新品でも、もとから濃いめのものもあれば、薄めのもあるというように濃度にばらつきがあります。
また、保管状態でも塗料の濃度は変わってきます。保管期間が長いと、溶剤の揮発が進んで濃度が高くなることもあるのです。
そのため、「この塗料は◯倍に希釈すればよい」のように、いつも同じことが言えないわけです。
塗料の状態に合わせて適切な希釈割合を見つけなければなりません。ベテランのモデラーならそれを感覚的に判断することも可能ですが、初心者ではそうもいきませんよね。
そこで、最初の塗料の状態にかかわらず、常に一定のシャバシャバ感が得られるように希釈する方法をお伝えしましょう。
それは、塗料を希釈して撹拌した後の状態を基準にそろえることです。
何度か試してエアブラシで吹き付けるのに最適なシャバシャバ感がわかったら、その状態になるように希釈撹拌します。
最初の濃度が高めの塗料なら溶剤を多めに加え、逆に濃度が低めなら溶剤を少なくして、常に一定のシャバシャバを作れるようにするのです。
これを意識するだけで、エアブラシで吹き付けた時の感じがいつも同じようになります。
それでもどのぐらい希釈すればよいのか目安がほしいという方には、4~5倍とお伝えしておきます。
プロモデラーのなかには、牛乳ぐらいの濃度になるように希釈するのがコツという人もいますので、それも参考にしてみてください。
ムラなくメタリック塗装するためのエアブラシの圧力設定
上記のようなシャバシャバ度合いに希釈すれば、エアブラシでメタリック塗装した時の仕上がりも均一になるはずです。
ただし、シャバシャバに薄めると、塗料が飛び散ったり垂れたりしやすいという問題が発生します。
そうなっては、重ね塗りしても挽回できません。
この問題を防ぐには、最初からエアブラシの圧力を低めに設定してことです。
目安としては0.04~0.06MPaがよいでしょう。
シャバシャバに薄めた塗料を、このぐらいの低い圧力で何度も吹き重ねていくのが、きれいなメタリック塗装に仕上げるコツです。
きれいにメタリック塗装するためのエアブラシの吹き方
メタリック塗装には、ムラになりやすい問題のほかに、吹き始めと吹き終わりに塗料が詰まってドバッと噴出しやすいという問題もありました。
塗装ムラとともにその問題を防ぐには、塗料を吹き付けている間、トリガーを常に引きっぱなしにしておくことです。
トリガーをずっと同じ状態で引きっぱなしにしておけば、噴出される塗料の圧力も常に一定になります。
塗装面に付着する塗料も均一になりやすいため、ムラなく塗装しやすいでしょう。
また、トリガーは常に引きっぱなしですが、吹き始めと吹き終わりだけエアブラシを対象から離してください。
こうすることで、塗料がドバッと噴出してもガンプラに影響はありません。
また、吹き付けている間は、常に手を動かすのもコツです。トリガーをずっと引きっぱなしにしているわけですから、手が止まると一か所に塗料が集中して垂れたりムラになったりしてしまいます。
常に手を動かして、塗料が同じ面にずっと当たり続けないようにするのがコツです。
まとめると、エアブラシのスイッチを入れたら、まず横に向けてトリガーを引きます。
塗料が出始めてから対象に向かって吹き付け、その間はずっと手を動かすのがポイントです。
吹き終わりは、またブラシを横に向けて対象から外してから、トリガー戻します。こうすることで、ムラなくきれいな仕上がりになるでしょう。
メタリック塗装におすすめの溶剤
さまざまな溶剤がありますが、メタリック塗装には速乾性の溶剤がおすすめです。
塗料が乾燥するのは塗装面に付着してからの方がよいため、あまり乾燥が速いものはよくないと言われることがありますが、エアブラシで吹き付けるメタリック塗装なら、速乾性の方がきれいに仕上がりやすいはずです。
おすすめは、「ガイアノーツ モデラーズプロデュース NAZCAシリーズ プロユースシンナー 特大 1000ml 模型用塗料 NP 003h」です。
プロモデラーのNAOKI氏がプロデュースするブランドで、こちらの溶剤も多くの人に愛用されています。
通常の溶剤よりも強い溶剤ですが、塗料の希釈にも問題なく使え、エアブラシでのメタリック塗装におすすめです。
まとめ
今回はガンプラのメタリック塗装のコツについて解説しました。
今後もガンプラに関するコラムを投稿予定ですので、楽しみにお待ち下さい。