【ガンプラ】合わせ目消しについて解説!
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今のガンプラは最初からきれいに色分けされていますので、無塗装のままでもクオリティーの高い仕上がりになります。
とはいえ、もう少しクオリティーを高く仕上げられないものかと悩んでませんか。
そこで、同じ無塗装でも仕上がりのクオリティーが格段に違う「合わせ目消し」のポイントを確認します。
ガンプラを無塗装でクオリティー高く仕上げる合わせ目消しとは?
プラモの合わせ目消しとは、文字通り、パーツとパーツの合わせ目を目立たなくすることです。
いろんなやり方がありますが、ここではスタンダードな方法として、接着剤を使う方法とランナーで作ったパテを使う方法を押さえておきましょう。
無塗装ガンプラの合わせ目消し1 接着剤を使う方法
接着剤でプラモがしっかりくっつくのは、接着剤に含まれる溶剤がプラスチックを溶かし、それががっちりと付着し合うからです。
ですので、接着剤でパーツ同士を接着した後、接着剤が完全に乾燥してからヤスリで表面を磨くことで、素組みのままよりも合わせ目を目立たなくすることができます。
なお、合わせ目消しに使う接着剤は、どんな接着剤でもよいわけではありません。
ここでは、ガンプラのみならずあらゆるプラモデル制作に役立つ、タミヤの「タミヤセメント」をおすすめします。
合わせ目消しのやり方ですが、まず、パーツを組み立てる前にタミヤセメントを多めに塗り込みます。
パーツ同士を引っ付けた時に、合わせ目から接着剤が少しはみ出すぐらい、多めに塗るのがコツです。
ただ、多すぎても後の処理がたいへんなりますし、場合によってはプラスチックが変色してしまうこともあるので、はみ出しすぎないようにも気をつけます。
パーツ同士を組み立てて、合わせ目からタミヤセメントが少しはみ出した状態のまま、完全に乾燥させます。
表面は乾いているように見えて、実は中がまだ乾いていないということもあるので、1~2日ぐらいはしっかり乾燥させるのがおすすめです。
なお、タミヤセメントには、通常のタイプの他に「流し込みタイプ」という製品もあります。
プラモのパーツを合わせた後、そのわずかな隙間に流し込んで接着するための接着剤です。
こちらを使っても、合わせ目がきれいに消せます。
通常のタミヤセメントより、流し込みタイプの方が接着は早いです。
しかし、接着剤が付着したプラスチックが溶けるスピードは通常タイプと変わらないので、この場合も塗った後、1~2日はしっかり乾燥させましょう。
無塗装ガンプラの合わせ目消し2 ランナーで作ったパテを使う方法
接着剤ではなく、ランナーでパテを作り、それをパーツの合わせ目に塗り込むことで、合わせ目をきれいに消す方法があります。
ランナーとは、ゲートからパーツを切り離した後に残る、不要なプラスチックのことです。
これをニッパーで細かく切断し、それを接着剤に漬け込むと、プラスチックが溶けてパテのようになります。
色も質感もパーツと完全に同じなので、合わせ目の仕上がり具合は接着剤よりきれいになるでしょう。
ランナーでパテを作るには、まず、ランナーをニッパーで細かく切断します。
3mm幅ぐらいに小さく切断していくと、一つのランナーから数十個のプラスチックの細かいかけらができるはずです。
そのかけらをビンに入れ、そこにタミヤセメントの流し込みタイプを流し込みます。
プラスチックが完全に隠れるまで流し込みましょう。
あとは、ビンのフタを締めて1日ほど放置しておくだけです。
すると、プラスチックのかけらがどろどろに溶けて、パテのような状態になります。
実際パテとして使えるので、これを接着剤代わりにして、パーツ同士をくっつけます。
接着剤と同じように塗ってよいのですが、そのままでは塗りにくいので、綿棒を使うとよいです。
接着剤の時と同じく、合わせ目から少しはみ出すぐらい、多めに塗ってください。
塗った後はこちらも1~2日放置して、パテを完全に乾燥させます。
無塗装ガンプラの合わせ目消し3 ヤスリで合わせ目をきれいにする
接着剤やパテが完全に乾燥したら、次に、パーツの合わせ目にやすりをかけて、きれいにしていきます。
なお、ヤスリにもいろんな種類がありますが、ガンプラの場合、ゴッドハンドの「神ヤス!」という製品がおすすめです。
布ヤスリに持ち手のスポンジをくっつけたヤスリなので、持ちやすく、平面はもちろん、奥まったところでも削りやすくなっています。
目の粗さによって種類も豊富なので、一通りそろえておくと、今後のガンプラ作りにも重宝するでしょう。
合わせ目消しにはヤスリを3種類用意しましょう。
番手(目の粗さ)は、400~600番、800番、1000~1200番ぐらいが目安です。その3つのヤスリを使って、合わせ目にはみ出している接着剤を削っていきます。
手順は、最初に目の粗いヤスリで軽く削り、次に中間の番手のヤスリでだいたい削って、最後に目の細かいヤスリでなめらかに仕上げるという具合です。
合わせ目を消すだけなら1種類のヤスリだけでも間に合いますが、1種類ではどうしても表面の粗さが残ってしまいます。
面倒でもヤスリを粗い目から細かい目へ持ち替えながら、段階的になめらかにしていきましょう。
無塗装ガンプラの合わせ目消し4 トップコートで仕上げ
ヤスリがけが終わったら、仕上げにトップコートを付けます。トップコートで仕上げることによって、ヤスリがけだけの時と比べて、細かい傷まで完全に目立たなくできるのでおすすめです。スプレータイプのトップコートなら吹き付けるだけで簡単なので、ぜひやっておきたい作業です。
ただし、トップコートの前に、一度パーツをしっかり洗浄することを忘れないようにしましょう。
表面はきれいに見えても、ヤスリをかけた後は、表面にプラスチックの削りカスがけっこう残っています。
なお、トップコートには光沢によって種類があります。
つや消し、半光沢、光沢の3つがありますが、どれがよいかは好みで決めていいです。
ヤスリがけの細かい傷が気になる時は、つや消しトップコートが一番目立たなくするのによいでしょう。
無塗装ガンプラの合わせ目消し5 失敗した時の対処法
最初にパーツの合わせ目に接着剤やパテを塗る段階で、塗る量が多すぎるとプラスチックを変色させることがあります。
また、接着剤は十分に乾燥させることが大切ですが、乾燥させたまま放置しすぎることも、パーツの変色の原因です。
最初は加減がわからないので、パーツの変色という失敗は付き物です。
しかし、ヤスリがけが終わった段階で、プラスチックがやや白くなっている程度だったら、そのままトップコートをスプレーで吹き付ければ目立たなくできます。
トップコートではリカバーできないほどの変色の場合、パーツを切り離してもう一度最初からやり直すのがおすすめです。
なお、接着剤やパテでくっつけたパーツを無理に切り離そうとすると、パーツが割れてしまう恐れがあります。
デザインナイフで丁寧に切り離し、もう一度接着剤を合わせ目に付けるところからやり直します。
無塗装のガンプラでもトップコートだけはおすすめ
今回は無塗装のガンプラのクオリティーを高める方法として、合わせ目を目立たなくする方法を見てきましたが、これが面倒という方も、最後のトップコートだけはやることをおすすめします。
トップコートをやるだけでもプラスチック感がかなりなくなるため、仕上がりのクオリティーが大違いです。