【初心者】ミニカーのデカールを自作する方法まとめ
この記事の目次
ミニカーのデカールを自作する方法についてまとめました。
理想のミニカーがあり、自作したデカールでオリジナルモデルを作れないだろうか。そんな考えはあるものの、「なかなか情報が揃わない」「難しそう」と思っていませんか?
この記事では、作り方が知りたいという方に向けて、デザインを並べるソフトや印刷用の際に必要になるシール用紙まで、必要なアイテムについてご紹介します。
ミニカー好きはオリジナルモデルを自作する参考にしてください!
ミニカーのデカールを自作する前に
ミニカーのデカールを自作する前に、まずは軽くイメージを固めておきます。
既に作りたいミニカーのモデルがある場合は、そちらを見本にデカールを配置していくといいですが、まだ決まっていない場合は、できればイメージに合う画像や雑誌の写真などを見つけておきましょう。事前に軽くイメージデザインを描いて、色を決めておくのもいいですね。
ミニカーのボディカラーをベースに、何色のデカールを配置すれば合うかを考えていきましょう。まずはホワイトやシルバーといったベーシックなカラーのボディを用意し、好きなデカールを自由に貼っていく練習から始めるのもおすすめです。
この時点で、デカールに使えそうなメーカーのロゴやデザイン画像を、ネット上から複数集めて保存しておくと後々ラクです。
最後には「デカールを貼るためにボディを無地にする方法」という項目で、ボディを無地にする方法についても触れているので、お手持ちのモデルのボディカラーを変えることもできます。
印刷したいデザインを並べる
作りたいミニカーのイメージが固まったら、貼りつけるデカールのデザインをパソコンの画面上で配置し、印刷物として出力するための準備を始めます。
人にもよりますが、普段パソコンでデザインを配置する機会や、印刷物を作る機会がないという方であれば、少々ハードルの高い作業に思えるかもしれませんが決してそんなことはありません。
多くの人が自分が使える範囲内でソフトを駆使して印刷しているので、今回ご紹介するソフトの中で、使えそうなものから試してみてください。
ソフトは「GIMP」や「inkscape」を使って印刷している方をはじめ、「筆ぐるめ」を使っている方もいます。中でも今回はお馴染みの「筆ぐるめ」をご紹介しましょう!
筆ぐるめ
日本のパソコンメーカーを中心に、パソコン購入時から無料でインストールされているのが「筆ぐるめ」です。本来は年賀状などのはがき類をつくり上げるソフトとして知られていますが、ミニカーを自作するにあたり、デカールをこちらで作る方も多くいます。
筆ぐるめのソフトがご自身のパソコンに入っているかどうかを確認するには、画面左下のスタートを開き、検索枠で「筆ぐるめ」と入力してみてください。筆ぐるめが出てきたらインストールされているので、すぐに使い始めることができます。
印刷するシール用紙サイズに合ったサイズ設定で、「みんなのアルバム」か「マイ アルバム」から、デカールに使うために保存しておいたメーカーのロゴやデザイン画像を配置します。印刷用の画像ができあがったら、家庭用コピー機とパソコンを繋いで印刷して完了です!
印刷用シール用紙の選び方と印刷時の注意点
自作のミニカーには、基本的に「水転写デカール」を使う方が多い傾向にあります。
色彩が鮮やかに出る光沢素材の通常のシール用紙に印刷して貼りつけるという方法もありますが、こちらは正に“ステッカーを貼りました!”といった仕上がりイメージ。パキッとしたポップな仕上がりで、ボディカラーが濃い時には透けることなく、使いやすいでしょう。
しかし光沢素材のデメリットは、薄めのシール素材を選んだつもりでも、少し大きめのデザインを取り入れるとカーブに沿わず剥がれてきてしまう可能性がある点。このあたりは好みで使い分けてもいいでしょう。
水転写デカールを使った場合は、専用シール用紙が非常に薄く、カーブに沿いやすいという特徴があります。部位によってはシワが入ってしまうこともありますが、ミニカーにカスタムを施すという点ではこちらの方が好まれています。
ボディカラーによってはデザインが透けてしまうこともあるので、まずはホワイトやシルバーなどの明度が高いカラーで試してみるのもいいでしょう。
おすすめの水転写デカール
エーワン 自分で作るデカールシール 透明
エーワンのデカールシールは、ミニカーを飾る自作用にぴったりな商品として展開されています。ハガキサイズとA4サイズが売られており、白地と透明2色のベースカラータイプが用意されているので、好みのものを選びましょう。
こちらのシールは印刷時にデザインを反転させて、印刷ができたら糊フィルムを貼り、デカールを完成させます。
水転写デカール印刷時の注意点
水転写デカールにデザインを印刷する時は、家庭用インクジェットプリンターを使いましょう。自宅にインクジェットプリンターがない場合は、この機会に購入する必要があります。
コンビニやオフィスなどでは基本的にレーザープリンターが採用されています。 稀に漫画喫茶に家庭用プリンターが置いてあるとの情報を耳にすることもありますが、そちらでもやはりインクジェットプリンターである確証はないため、今回に限っては思い切って本体を購入した方が、自作の幅もひろがるでしょう。
水転写デカールの貼り方
水転写デカールとは、水に浸すとシールの糊が溶け出し、台紙から離れたデカールがパーツに貼り付くという仕様です。
使用する道具
- ハサミ
- デザインナイフ
- ピンセット
- 水の入った容器
- 綿棒やティッシュなど
貼り方
反転印刷した自作のミニカーのデカールを、使うデザインのみハサミで切り出します。ミニカーの貼りたい場所にピンセットを使って貼り、台紙の上から水を浸した綿棒で湿らせたら、デカールが浮いてきます。ここで紙をすべらせながら剥がすと完成です。
この貼り方は「エーワン 自分で作るデカールシール 透明」の使い方を参考としています。元から製品についているような市販のデカールは、印刷は反転しておらず、カットしたデザイン部分を水に浸しデカールをスライドさせて貼るという、所謂デザインが常に真っ直ぐこちらを向いている状態です。
家庭用印刷機で作るデカールと市販のデカールでは、使い方が異なる場合があるため、購入した印刷用シール用紙の使い方の指示に従ってください。
デカールを貼るためにボディを無地にする方法
ミニカーを貼るために、汚れや剥がれ落ちかけのデザインを一度全て無地に塗装し直したい。そんな時は、スプレー塗料を使いましょう。
スプレー塗料は色の塗り分けがない場合のみの塗装方法ではありますが、ボディ全体がツルッと綺麗に一色に染まるので、無地に整えたい時はおすすめです。
特にホワイトのような彩度の高いカラーは、色が鮮明になることで、デカールの色やデザインがより鮮明に仕上がる可能性があります。
無地に塗装する方法
塗装するためにはミニカーを分解して、塗装したいパーツのみを取り出します。ボディ(外枠)とシャーシ(土台パーツ)は「かしめ」で留まっているので、ピンバイスや電動ドリルで削り落として分解 しましょう。
詳しい分解方法については、下記の記事も参考にしてください。
塗装したいパーツに付着しているホコリや汚れがあれば軽く落とし、スプレー塗装を行います。新聞紙やビニール袋など、必ず周囲を汚さないようにするためのものを下に敷いておきましょう。
一度の塗装で仕上げようとせず、何度か吹き付けて徐々に仕上げへと近づけていきます。綺麗に仕上げるコツは、ミニカーのパーツがない場所から吹きつけはじめ、そのままスライドさせて、またパーツのない場所で吹き付け終わること。これでムラを少しでも減らすことができます。
よく乾かしたら、パーツを組み直して完了。※組み直す前の状態でデカールを貼るのもいいでしょう。
詳しいスプレー塗装の方法については、下記の記事も参考にしてください。
まとめ
今回はミニカーのデカールを自作する方法を解説しました。
今後もミニカーに関する記事を更新予定ですので、楽しみにお待ち下さい。