【簡単】フィギュアの洗浄方法まとめ
この記事の目次
フィギュアの洗浄方法について簡単にまとめました。
フィギュアを取り出してみると、なんだかベタベタしている。見覚えのないシミが付着している。そんな時は洗って汚れを落としましょう。フィギュアの基本的な洗い方を含め、ほかにも中古フィギュアやカビが発生した時に洗っていいのかどうかということについても、まとめています。
最後には洗う以外の汚れ落とし方法についても触れているので、この機会に大切なコレクションを綺麗にしましょう!
洗うべき汚れの種類について
フィギュアの洗い方について解説する前に、まずは汚れの状態について確認しておきましょう。いくつかある汚れのパターンの中でも、洗うべき汚れはいくつかあります。
①ベタベタした汚れ
触るとベタベタする汚れは、フィギュアを作る時に使われる可塑剤が原因です。可塑剤はポリ塩化ビニル(PVC)を柔らかくするために使われる材料で、密閉された場所や温度の高い場所で長期間保管していると、表面に出てきてベタつくという特徴があります。
換気できなければ起こるので、新品未開封品でもベタつきは起こる可能性があります。
②ホコリの付着
本来ホコリはエアダスターなどを使って吹き飛ばすと簡単ですが、付着して取れないホコリがある時は洗うといいでしょう。
③臭いがする
何らかの不快な臭いがある時も洗うことをおすすめします。臭いの多くは上記でもご紹介した、ベタベタした汚れの元となる可塑剤をはじめ、塗料など溶剤のガスが残留したことにより起こる臭いです。
上記3つの洗うべき汚れに該当しない小さな汚れなどは、最後の項目「洗う以外の汚れ落とし方法」でもご紹介しているので、そちらをお試しください。洗わず他の方法で簡単に汚れを落とすことができるかもしれません。
フィギュアの基本的な洗い方
水と洗剤を使ったフィギュアの基本的な洗い方について解説。
①洗う前にパーツを分ける
フィギュアは分解して洗います。金属製などのパーツは水洗いすると錆びるため、それらは全て外して別の場所へ置いておきましょう。
②洗面器にお湯を張る
まずは洗面器を用意し、そこにぬるま湯を張りましょう。ぬるま湯の温度は最大でも35~38度までが限度です。高温になりすぎるとフィギュアが変形したり、塗料が落ちたりする原因になります。
③洗浄液を作る
ぬるま湯に洗剤を適量いれて溶かしましょう。洗剤は酸性とアルカリ性、どちらの汚れも落とせるような食器洗い用の「中性洗剤」がおすすめです。
④フィギュアを浸け洗いする
③で作った洗浄液にフィギュアを浸けます。浸けてから5分~10分経つと汚れが浮いてくるので、優しく指の腹で擦るようにして洗っていきましょう。
※硬いスポンジなどを使うと塗料が剥げたり傷がつくので、道具を使った洗い方はあまりおすすめできません
⑤水ですすいで乾かす
洗った後は綺麗な水でよくすすぎます。清潔なタオルで優しく水を拭き取ったら、風通しのいい場所で、湿気がなくなるまでしっかり自然乾燥させて完了です。
フィギュアを洗うにあたりよくある疑問
中古フィギュアは洗っていい?
中古で購入したフィギュアを洗っていいのかどうかについてですが、基本的には自宅保管していた要領で、上記でご紹介したフィギュアの基本的な洗い方と同じように水と洗剤で洗うことができます。
ただし劣化が酷過ぎて既に塗料に異変が見られるものや、非常に古くて素材がよくわからないフィギュアに関しては、水や洗剤に浸けて洗うと、傷ませてしまう可能性があるので自己責任で行わなければなりません。
そんな時はフィギュアのパーツの中でも見えない部分で、まずはノンアルコールのウェットティッシュを使って汚れを拭いてみるといいでしょう。これはベタつきがないフィギュアに有効な方法で、ベタつきがあるようであれば、「フィギュアの基本的な洗い方」でご紹介した方法の洗浄液を、洗剤をより薄めたものでゆっくり洗ってみましょう。
カビが発生した時も洗っていい?
カビらしきものが発生した時も、「フィギュアの基本的な洗い方」でご紹介した方法で洗いましょう。
カビと聞くと、つい湯の温度を上げたり、洗剤の量を増やしたりしたくなりがちではあると思いますが、やはりぬるま湯で、洗剤量も適量で行う必要があります。
カビを発生させないためには湿度の管理が大切で、洗った後は充分に乾かすのはもちろんのこと、フィギュアを保管している場所に除湿剤を置くと湿気を除去することができます。
除湿剤は置き型タイプでタンキ式になったものが、コレクターの間では人気の傾向です。
乾かし方がイマイチわからない
水洗いした後、「風通しのいい場所で湿気がなくなるまでしっかり自然乾燥」とは言いますが、その方法がイマイチわからないという方に。
ベタついた汚れが落ちさえすれば、後は乾燥した綺麗なタオルでふんわり水気を取り、タオルや通気性のいい編み目状のものの上などに並べます。その後は室内の風が通るような場所で、乾くまで数日待てば問題ありません。
ただし長くタオルが塗れた状態になるのはよくないため、タオルはたまに新しいものへ入れ替えたり、乾かしているパーツを裏返してみたりとチェックをしておくと安心です。
洗う以外の汚れ落とし方法
フィギュアの洗い方について解説しましたが、ベタベタした汚れや付着して取れないホコリ、臭いなどの全面的な汚れでなければ、他にも汚れ落とし方法があります。部分的な汚れであれば、こちらの方法を試してみてください。
ホコリを落とす方法
染みついた汚れというよりは、表面に付着したふわふわとしたホコリが気になる。そんな時はエアダスターを使ってホコリを吹き飛ばしたり、柔らかい化粧筆を使ってホコリを払い落とします。
エアダスターはスプレー式のものと、OA機器のメンテナンス用として展開されているポンプ式のもの(ブロアー)があります。化粧筆はフィギュアの形状に合わせて、細かなつくりになっているようであれば、細いものを選ぶといいでしょう。いずれも100均で手に入ります。
部分的についたシミを落とす方法
何らかの液体が飛んでシミ汚れができてしまっている場合は、ノンアルコールのウェットティッシュを使いましょう。シミがある部分を優しく擦ります。
アルコールタイプのウェットティッシュを使うと塗料が剥げる可能性があるため、使わないようにしましょう。
黒い汚れ・色移りを落とす方法
擦ったような黒い汚れや色移りなどは「消しゴム」で落ちる可能性があります。汚れがある部分を軽く擦ってみましょう。
稀に擦ると汚れが移ってしまう消しゴムがあるので、質感は柔らかいものがおすすめ。消しゴム側に汚れがついていないものを使うと安心です。
消しゴムで落とせなければ、消毒用のアルコールを染みこませた綿棒を使う方法がありますが、こちらは塗料が剥げる恐れがあるので自己責任で行いましょう。
最終手段として“汚れがある部分を同じ色の塗料で上から塗って補正する”という方法もあります。大切なフィギュアの汚れが気になるようであれば、このような上から塗って補正する方法も視野に入れてみてはいかがでしょう!
使うと影響が出る可能性がある汚れ落とし方法について
フィギュアの汚れ落とし方法は洗うことに限らず、さまざまな方法が試されています。いずれもみんなが試して「こうだった」という結果の口コミなどを共有し合いながら成り立っているものです。その中でも特に落とす力が強いものをお伝えします。
除光液
マニキュアを取り除く溶剤「除光液」をフィギュアの汚れ落としに使っていいのかどうかについてですが、塗料を溶かして取り除くものなので、塗料が一気に落ちる可能性があります。また、フィギュアの表面にツヤ加工を施しているものであればツヤが落ちてしまうので、加減ができないようであれば極力使わない方がいいでしょう。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジは、肉眼ではわかりにくい細かな研磨を行いながら汚れを落とすものです。フィギュアの表面にツヤ加工が施してあればツヤが落ちるだけでなく、マットな表面に使った場合でも、角度を変えると擦った部分がわかるような表面の変化が出てしまいます。できる限りは使わないことをおすすめします。
まとめ
今回はフィギュアの洗浄方法についてまとめました。
今後もフィギュア関連の記事をUP していきますので、ぜひ楽しみにお待ちください!