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2023/12/28 (投稿日:2023/4/26)
プラモデル コラム

【プラモデル】ヘッドルーペの選び方とおすすめ紹介

【プラモデル】ヘッドルーペの選び方とおすすめ紹介

この記事の目次

プラモデルの精密なパーツを組み立てる時、手元がよく見えなくて困ったことはないでしょうか。そういう時にあると便利なのがルーペです。ルーペというと、一般的には片手で持つ虫眼鏡のようなタイプがイメージされますが、それだと片手がふさがるため、プラモデル作りにはあまり適していません。そこで、両手が自由に使えてプラモデル作りに最適なヘッドルーペをおすすめしたいと思います。

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プラモデル作りに最適なヘッドルーペの選び方

最初に考えなければならないのがその倍率です。倍率の低いものにはほぼ1倍、つまり透明なガラスとほぼ変わらないものがあります。かと思えば、25倍という高い倍率のものもあり、非常に精巧な作業に使用されるなど、用途によって選ぶ倍率もさまざまです。

では、プラモデル作りに適した倍率はどの程度なのでしょうか。個人差も多少はありますが、新聞程度のサイズの文字を見るのに適しているのが倍率2倍のルーペとされています。一方、1mm以下の小さな部品を扱う精密作業では10倍から20倍が使いやすいです。

ルーペの多くは1種類のレンズのみでなく、何種類か倍率が違うレンズがついています。そういうルーペを1つ手元に置いておき、作業ごとに最適な倍率のレンズを付け替えるのがよいでしょう。その意味で、ヘッドルーペを選ぶ時は倍率の異なる複数のレンズがついているものを選ぶようにしてください。

複数のレンズがついているルーペでは、その異なるレンズをどのように使い分けるかでタイプが異なります。たとえば、それぞれ倍率の異なるレンズが1枚ずつあり、使用するたびに交換して使う交換式のルーペです。倍率を変えたい時にいちいちレンズを交換しなければならない面倒はありますが、レンズにひずみがなく、どの倍率でも見えやすいというメリットがあります。

一方、複数のレンズを重ね合わせて使用するタイプのルーペもあります。最初から何種類かのレンズがセットされているので、倍率を変えたい時にすぐに変えられて便利なのがメリットです。しかし、レンズを重ねると、その分ひずみが生じやすくなります。そのため、倍率を拡大したのに、細かい部分が見えなくなるというデメリットが生じる可能性にも注意しなければなりません。

いずれにせよ、視力による個人差もありますので、一度は手にとって確かめてから買うのがベストでしょう。とはいっても、どのルーペがプラモデル作りに適しているかまったくわからないという方も少なくないはずです。そこで、いくつかおすすめのルーペを以下に挙げますので、ルーペ選びの参考にしてください。

メガビュープロLED-N(テラサキ)

ルーペメーカーとして国内では有名な、テラサキ製のヘッドルーペです。「メガビュープロ」と名のつくシリーズにはいくつか種類があります。こちらは、その商品名からもうかがえるように、LEDライトを搭載しているのが大きな特徴です。

こちらには、1.7倍、2倍、2.5倍、4倍と4種類の倍率のレンズが付属しています。レンズを重ね合わせて倍率を調節する方式です。そのため、上記の倍率のみでなく、たとえば、1.7倍のレンズと2倍のレンズを重ね合わせて、2.7倍の倍率で使うこともできます(レンズを重ね合わせた際の倍率は、1.7+2.0-1.0=2.7倍のように、合計した数字から1を引いて求めます)。

倍率だけでなく、レンズの角度の調整も可能です。外側に90度、上下に50度動くため、頭を大きく動かさずとも、かなり広範囲を捉えられるでしょう。また、LEDライトは3灯式なので相当明るいです。

ピーク・ヘッド・ルーぺ・シリーズ No.2035-Ⅰ、No.2035-Ⅱ(東海産業株式会社)

光学用品の老舗メーカー、東海産業株式会社の「PEAK」というシリーズ中のヘッドルーペです。2.2倍のレンズが基本で、それに交換用の3.3倍のレンズがついており、2つのレンズを双眼鏡のように重ね合わせて使用することもできます。

軽量なので、頭に長時間つけていてもそれほど気になりません。プラモデルの組み立てのほか、2種類のレンズを重ね合わせると4.5倍の倍率になるので、精密加工作業にも十分使用できます。

LED付ヘッドルーペ 眼鏡式(UTOKY)

メガネの左右がルーペになっているタイプのヘッドルーペです。10倍、15倍、20倍、25倍と高倍率のレンズが4種類ついており、倍率を変える時はレンズを交換して使います。1mm以下のサイズでも明瞭に見えるため、かなり精巧なプラモデル作りにも重宝するでしょう。

レンズは左右別々に180度上下に稼働します。そのため、一方だけずらしておけば、片目はルーペを通して見ながら、もう片目は肉眼で目視するのに便利です。LEDライト付きで手元を明るく照らすことができ、宝石の鑑定にも使えるほどの細かい作業に向いています。

ワーキングスタンド No.92 ヘッドルーペ(タミヤ)

老舗模型メーカー、タミヤではルーペも各種販売しています。そのなかでも、こちらはメガネの感覚で簡単に使えるヘッドルーペで、1.7倍、2.0倍、2.5倍の3種類の倍率のレンズ付きです。スライド機構があって、頭の大きさにかかわらず、誰でもぴったりのサイズに調節できます。

アクリル樹脂製のレンズにコーティングが施されているので、傷に強いのが特徴です。また、レンズにフチがなく、しかも大きいため、視界が広く、視野に邪魔なものが入らないというメリットもあります。レンズだけを跳ね上げたり、頭上にのせたり、首にぶら下げたりと、ルーペを使わない時でもいちいち頭から外す必要がありません。作業中の使い勝手がよいのも大きな特徴です。

ニューヘッドルーペ(Vixen)

双眼鏡や天体望遠鏡で有名な光学機器メーカー、Vixenのヘッドルーペです。カチューシャのように頭に取り付けて使用するタイプで、この種のルーペのなかでも重量がわずか35gと、非常に軽量になっています。つけっぱなしで長時間作業しても気になりません。

レンズの倍率は1.5倍と2.5倍、3.5倍の3種類があるほか、もしもの時に助かるスペアレンズ付きです。角度調整も容易で、メガネとの併用も楽なので、幅広く多くの方が便利に使えるでしょう。

レンズ付きヘッドルーペ(Tumao)

メガネ型のLEDライト付きヘッドルーペです。1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.5倍と倍率の異なるレンズが5種類もついており、交換して使用します。また、ストラップが付属しており、これを使えばメガネとも併用できるヘッドルーペに早変わりです。

ヘッド部分にはLEDライトが2灯セットされていて、単4乾電池3本で動きます。電池を含めた時の重量が90gですので、LED付きヘッドルーペとしてはかなり軽量だと言えるでしょう。この軽さなら、頭につけっぱなしで長時間作業してもそれほど疲れないのではないでしょうか。また、倍率の低いレンズもあるので、プラモデル作りだけでなく、読書など日常生活にも使えます。

まとめ

プラモデル作りの相棒として使用するヘッドルーペは、どうしても装着時間が長くなるものです。まずはつけ心地と重量を確かめて、長時間の仕様でも疲れないかどうかを確かめるようにしましょう。そのうえで、レンズの種類やLEDライト付きなど、各自で必要だと思う機能のあるものを選んでください。

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コラム監修者 森田 隼

コラム監修者 森田 隼

1993年7月愛知県豊橋市生まれ。2016年中京大学経済学部経済学科卒業。大手求人広告会社の経験を得てフリーライターとして独立。 2022年株式会社カジ・コーポレーション入社。 「お宝創庫」「エコツール」「おたプラ!」のコラム執筆・監修に従事している。

好きな食べ物:すき焼き、オムライス、ラーメン
趣味:水泳、ゴルフ、映画鑑賞
はまっているもの:野球観戦