【初心者向け】プラモデルで揃えておきたい道具まとめ
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プラモデルの完全初心者で、必要な道具の種類も何もわからないという方のために、まずは最初にそろえておきたい道具です。これだけあればガンプラを作るのにも支障はありません。何から買えばよいかわからない方は参考にしてください。
プラモデルに必要な道具1.ニッパー
プラモデルのパーツをゲートから切り離すのに必須なのがニッパーです。ガンプラのように、最近のプラモデルのなかにはニッパーを使わなくてもパーツを簡単に切り離せるものもあります。また、そのようなプラモデルでなくても、一般的なハサミなどを使ってもパーツの切断は可能です。それでも、たとえ初心者であれニッパーはそろえておいた方がよいでしょう。
ニッパーいらずのプラモデルであっても、素手でやるとゲートから切り離した跡がわずかながら残ってしまいます。もちろんヤスリをかけることできれいになりますが、それなら最初から跡が残らないようにニッパーで切り離しておいた方が、やらなくてはならない作業工数が少なくなって効率的です。
また、ニッパー以外の道具で切り離そうとすると、場合によってはパーツが変な方向に曲がったり、切断面が尖って危なくなったりということも考えられます。その意味でも、やはりニッパーを使って丁寧に切り離した方がよいでしょう。
では、初心者はどのようなニッパーをそろえるべきでしょうか。プラモデルに限らず、ニッパーは広く使われる道具ですので、さまざまなメーカーがさまざまな製品を発売しています。プラモデル専用としては、ゲート処理に適したものや片刃だけのニッパーなどもあって、確かにこれらはプラモデル作りにおいて便利です。
しかし、どんな道具でも完全な初心者は慣れるまでに時間がかかります。それに、道具との相性もあるので、最初は安価なエントリー用の製品でよいのではないでしょうか。
最初に安価なニッパーをおすすめする理由は、高価な高性能のニッパーは、使用方法やお手入れ、保管方法にも気を使わなければならないからです。ゲート処理のための薄刃ニッパーで太いパーツを切断していると、すぐに刃が切れなくなってしまいます。専門的なニッパーには1本あたり数千円もするものもあるので、最初から高価なものを使って簡単にダメにしていてはもったいないです。
したがって、最初は安価なものでニッパーの使い方に慣れることをおすすめします。ダメになってもいいと思えるぐらいの方が、気軽にいろいろ試せて、ニッパーの適切な用途を体で学びやすいでしょう。
そうやって使い方に慣れていくうちに、「安物ではどうも使い勝手が悪い」となったら、そこで初めて上のグレードのニッパーを購入するというのでも遅くありません。いいニッパーを買った後でも、古い安物のニッパーには不要な太いパーツを細かく切断するなど使い道があります。
プラモデルに必要な道具2.ピンセット
小さなパーツを挟んだり、付属のデカールなどを貼ったりするのに使用する道具がピンセットです。こちらもニッパー同様、なくてもできなくはありません。しかし、特にデカールをきれいに貼るような作業は、素手では難しい面もあります。あまり指で接着面に触れすぎると接着しにくくなりますし、接着しても後で剥がれやすくなってしまうからです。ピンセットの方が位置決めも簡単ですし、やはりピンセットはそろえておくことをおすすめします。
プラモデル用のピンセットの種類は豊富です。一般的なストレートなピンセットのほか、先端の挟む部分に角度がつけてあって、細かいものが挟みやすくなっているものもあります。非常に細かいパーツを扱う精密ピンセットもあって、艦船や航空機などの精密なプラモデル作りに便利です。
ただ、初心者が最初に選ぶピンセットとしては、特にこだわる必要はありません。プラモデル専用である必要もなく、ホームセンターなどで手に入るもので十分です。
なお、ピンセットの扱いには注意しましょう。力を入れすぎたり不注意で落としたりすると、先端がずれてしまいます。そうなってはピンセットならではの繊細な作業ができません。新しいものを買う必要があります。
ニッパーについても言えることですが、ピンセットは消耗品です。使い続けるうちに劣化してしまうことは避けられません。多少劣化してももったいないと思って使い続けたくなりますが、正確な作業に支障が出るだけでなく、場合によってはケガにつながることもあります。道具は消耗品と割り切って、劣化したら新しいものに買い替えましょう。
プラモデルに必要な道具3.カッター
ニッパーやピンセットほど高い必要性があるわけではありませんが、できればカッターもそろえておきましょう。ゲート跡を削ったりなど、よりきれいにプラモデルを仕上げる際に重宝します。
カッターに関しても最初はなんでもいいです。プラモデル用の精巧なカッターやデザインナイフなどもありますが、自分の手に馴染む使いやすいものなら安物でもかまいません。ただし、カッターも同様に消耗品です。使用するうちに刃の切れ味はどうしても悪くなっていくものですから、劣化したと思った時はすぐに新しい刃と交換しましょう。
プラモデルに必要な道具4.ヤスリ
カッターよりもさらにパーツの表面をきれいにするのに役立つのがヤスリです。それだけでなくヤスリにはさまざまな使い道がありますが、初心者のうちは表面の研磨のための道具と考えてよいでしょう。
ヤスリにもいろんな素材の製品がありますが、プラモデルに関してはゴッドハンドの「神ヤス!」シリーズがおすすめです。布のヤスリが柔らかいスポンジに貼り付けてあるタイプのヤスリなので、曲面を研磨するのに使いやすくなっています。また、目の粗さや厚さの種類も豊富です。良いものですが値段は他の道具に比べて安いため、最初にまとめて買っておいてよいでしょう。
プラモデルにあると便利な道具1.ガンダムマーカー
ガンダムマーカーとは、その名の通りガンプラのためのスミ入れ用塗料です。スミ入れとは、プラモデルのパーツの凹んだ部分やモールドに色を付けて陰影を表現する技法ですが、ガンダムマーカーがあれば初心者でも簡単にスミ入れができます。スミ入れをするだけで、素組みのガンプラでもリアリティーが格段にアップしますので、ガンプラを作るならおすすめです。
プラモデルにあると便利な道具2.トップコート剤
プラモデルをしっかり塗装するには、いろんな道具が必要になり、それなりに出費も伴います。また、ガンプラのように、パーツが色分け済みで素組みでもきれいに仕上がるものなら、最初から本格的な塗装に挑戦する必要はありません。
それでも、多少リアリティーを求めるならトップコート剤を使いましょう。つや消しのトップコート剤を吹き付けるだけで、プラモデルのプラスチック感がなくなり、本物のメカのような質感に仕上がります。
プラモデルにあると便利な道具3.ドライバー
ガンプラには出番がないですが、ミニ四駆などの組み立てに挑戦するならドライバーもそろえておきたいところです。どこにでも売っているのですぐ手に入ります。ただ、プラモデル用のドライバーなら、手に馴染みやすいグリップで耐久性も高いので、1つあるだけで非常に重宝します。
まとめ
最近のプラモデルには、ほとんど道具を使わずに組み立てられるものがあります。ただ、今後ともプラモデルを趣味としたいのであれば、上で紹介した道具だけでもそろえておいてはいかがでしょうか。少なくともニッパーとピンセットがあると便利です。それ以上は、必要に応じてその都度そろえていくとよいでしょう。