【保存版】ガンプラのゆるい関節を補強する方法
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ガンプラを組み立てたら動かして遊びたくなるものです。しかし、動かしているうちに、ガンプラの関節がゆるくなってしまうこともよくあります。関節がゆるいと、たとえば腕を上げるようなポーズを取らせようと思っても、その状態がキープできずに腕がだらんと下がってしまうわけです。完成後によくあるガンプラの関節がゆるいという悩みですが、どうすればゆるくなった関節をもとに戻せるのでしょうか。
ガンプラの関節がゆるくなった時の対処法1. バンダイホビーサイトお客様サポートの見解
ガンプラの販売元であるバンダイホビーサイトには、ユーザーから寄せられたさまざまな相談とそれに対する回答が掲載されています。まず、バンダイホビーサイトの公式見解を確認しておきましょう。
まず、関節がゆるくなる原因ですが、動かしたことによってプラスチックのパーツ同士がこすれて摩耗したり変形したりしてしまったことが考えられます。そのせいで、関節をつなぐ軸の径が細くなってしまい、関節がしっかり固定されなくなっているわけです。そのため、軸の径を太くする必要があります。
軸の径を太くする方法として、バンダイホビーサイトでは、瞬間接着剤や木工用水性接着剤を軸に塗布する方法、また、軸に粘着テープを巻く方法が挙げられています。ただし、接着剤の場合、塗布のしすぎによって破損する可能性も指摘されており、加工するかどうかは各ユーザーの判断に任せるとのことです。
ガンプラの関節がゆるくなった時の対処法2. 木工用ボンド
バンダイホビーサイトの公式見解にもあったように、ガンプラのゆるい関節は水性の木工用ボンドを使うことである程度対処できます。
まず、ゆるんだ関節部分のパーツを分解しましょう。分解したパーツは、ボンドを塗布する前にほこりなどをしっかり落としておきます。筆やブラシなどを使うとよいでしょう。
次に、関節の軸部分にボンドを塗布しますが、直接塗布しようとすると塗布し過ぎになるおそれがあるので注意が必要です。まず爪楊枝の先端にボンドを取り、それで塗布したい場所に薄くまんべんなく塗布しましょう。
ボンドの塗布し過ぎは乾燥に時間がかかりますし、余計な場所にまでボンドがついてしまう可能性があります。ほんのちょっとで十分です。
木工用ボンドは乾燥すると透明になります。透明になったら完成ですが、念のため、2時間程度放置しておくとよいでしょう。完全に乾燥したら、分解したパーツをもとどおり組み立てて完成です。
ガンプラの関節がゆるくなった時の対処法3. アロンアルファ
木工用ボンドでも関節を固定できますが、乾燥に時間がかかるのが難点です。瞬間接着剤のアロンアルファを使うと、乾燥時間が短くなり、かつ、固定した部分の強度も高いというメリットがあります。
アロンアルファを使った補修方法も、木工用ボンドの時と基本的には同じです。まず、分解してゆるい関節を含むパーツを取り出します。
いちいち分解するのが面倒なので、完成品の状態で接着剤を塗布したいと考える人もいますが、これはリスクの高い行為です。使用するのが瞬間接着剤のアロンアルファですから、目的とは違う場所にちょっとでもついてしまったら、パーツが汚れるだけでなく、変なふうに固定されてしまうかもしれません。関係のないパーツに影響が出ないよう、事前に分解して作業中は他のパーツをなるべく離しておきましょう。
ガンプラの可動する関節部分は、軸側と軸を受ける穴の開いた側があります。木工用ボンドもそうでしたが、アロンアルファを塗布するのは軸側がおすすめです。その方が作業がしやすいため、初心者には対処しやすいでしょう。
ただし、ガンプラの関節の軸にはポリキャップになっているものもあります。ポリキャップだと接着剤を塗布しにくいので、その場合は、もう一方の穴の開いている側に塗布してください。
アロンアルファは先端が細く、そのままで塗布しやすくなっていますが、こちらもやはり爪楊枝を使って塗布することをおすすめします。爪楊枝の先端を使って、薄くまんべんなく塗布しましょう。アロンアルファの場合、すぐに乾燥するため素早く作業するのがコツです。
木工用ボンドでは2時間ほど乾燥に時間を見ましたが、アロンアルファだと30分程度の乾燥時間で問題ないでしょう。乾燥しているかどうか不安な時は、塗布した部分のニオイを嗅いでみてください。独特の刺激臭が残っているようなら、まだ十分に乾燥していません。ニオイがしなくなれば完璧です。分解したパーツを組み直します。
なお、アロンアルファの塗布具合によっては、パーツを組み直した時に、逆に関節がきついと感じることもあるかもしれません。そういう時は力ずくで押し込もうとせず、紙ヤスリやスポンジヤスリなどで塗布した部分をうすく削って微調整しましょう。少し削ってはめ込んでみて、まだきついようならまた少し削るという手順で、少しずつ作業してください。
ガンプラの関節がゆるくなった時の対処法4. パーマネントマットバーニッシュ
バンダイホビーサイトの公式見解にはありませんでしたが、プラモデラーのなかでは、木工用ボンドやアロンアルファではなく、「パーマネントマットバーニッシュ」というアクリル絵の具用のつや消し剤でゆるくなった関節を補修する方法がはやっています。もともとは絵の具のカンバスである紙や布地に使うつや消し剤ですが、ガンプラの関節補強に便利と注目されているアイテムです。
パーマネントマットバーニッシュを使う時は、まず少量を取皿に出しましょう。それを筆やスポイトで少量ずつ取り、ゆるい関節部分に塗布します。スポイトの場合は関節に直接流し込んでもOKです。パーマネントマットバーニッシュを塗布したら、関節をグリグリ回してまんべんなく液を行き渡らせるようにします。15~30分ほど乾燥させたら完成です。
ただし、季節や気候によってはもっと長時間乾燥させた方がいいかもしれません。乾燥が不十分だと、関節を動かした時にまたすぐ摩耗してしまいます。スポイトで直接流し込むやり方の場合、心持ち長時間乾燥させた方がよいでしょう。
ガンプラのゆるい関節が補修できない場合
上記の方法で補修を試みても、場合によっては対応しきれないこともあります。また、パーツを動かしているうちに関節部分が破損してしまうこともあるでしょう。そういう場合は、破損したパーツのみ取り寄せるという方法がおすすめです。
バンダイホビーサイトではガンプラの部品通販をやっています。ゆるくなった、もしくは、破損した関節のパーツは新品に買い替えるのも一つの方法です。
ただし、ガンプラのすべてのパーツを取り扱っているわけではありません。まずはサイトで購入希望のパーツを検索してみましょう。部品注文カードに記載の7桁の数字を入力するだけです。品切れの場合は残念ですが、在庫があれば10日から2週間ほどで届きます。もちろん費用はかかりますが、一度完成させたガンプラをもう一度完璧な形に蘇らせたいのなら良い方法です。
まとめ
ガンプラの関節がゆるい時は、パーツを分解し、関節の軸側に木工用ボンドやアロンアルファを塗布するという方法が一般的です。パーマネントマットバーニッシュというつや消し剤を使う方法もありますが、これはどこにでも売っているわけではなく、また、他に使い道がないので、初心者のうちは手に入りやすい接着剤でよいのではないでしょうか。バンダイホビーサイトの通販なら、破損したパーツのみの購入も可能です。