【初心者向け】ガンプラのスミ入れの間違ったタイミングとは?
この記事の目次
「ガンプラのスミ入れってどのタイミングでやるの?」
「スミ入れしたけど、思ったように綺麗にならない・・・」
このようなことを考えたことはありませんか?
スミ入れはガンプラのディテールを上げるためにも必須の工程。
慣れれば簡単にクオリティアップをすることができますが、慣れないうちは失敗してしまうことも多いですよね。
今回の記事では、ガンプラのスミ入れを行うべき適切なタイミングと、スミ入れに失敗してしまった時の適切なリカバリー方法まで解説いたします。
ガンプラで行う「スミ入れ」とは?
スミ入れとは、薄めた塗料をガンプラなどのプラモデルの溝やスジに流し込むことでディテールを向上させることができる必須テクニック。
今現在販売されているガンプラは精度が非常に高く、ただ組み上げた素組みの状態でも綺麗にカッコよく仕上げることができます。
しかし、ガンプラはあくまでプラモデル。素組みの状態ではプラスチック感は消しきれないため、どうしてもある程度の安っぽさは残してしまうもの。
しかし、スミ入れを行えば細部の陰影がはっきりと出ているように見えるため、ガンプラの精密さや重厚感がしっかりと出るようになるのです。
ガンプラでスミ入れを行うタイミングはいつ?
ガンプラのスミ入れは比較的簡単な工程ではありますが、タイミングを誤ってしまうとかえってガンプラのクオリティを下げることにもつながってしまいます。
また、スミ入れを行う適切なタイミングはガンプラをどのように仕上げたいかによっても変わってくるため、自分が目的とする完成系に応じてタイミングは都度変えていかなければなりません。
それでは、ガンプラの完成系毎に分類して、スミ入れの適切なタイミングを解説いたします。
素組みとデカールのみで仕上げる場合
素組みとデカールのみで仕上げる場合は、「組み上げ直後」にスミ入れを行いましょう。
デカールを先に貼ってしまうと、万が一デカール側にスミが付着してしまった場合、スミの汚れを落とすことが出来ません。
また、デカールによっては貼り直すことが困難なことに加え、剥がしたことによってさらに汚れを広げてしまう可能性もあります。
そのような二次的な被害を防ぐためにも、素組みの場合はデカールを貼る前にスミ入れをするのがおすすめです。
部分塗装で仕上げる場合
部分塗装のみでガンプラを仕上げる場合は、「艶消しクリヤーを拭く前」がスミ入れの適切なタイミングです。
部分塗装の場合だと、多くの方は最終工程として塗膜保護のため艶消しクリヤーを吹き付けてコーティングするかと思います。
しかし、艶消しクリヤー後を行ってしまうと表面がざらついてしまうため、毛細管現象によりそのざらつきにもスミが流れ込んでしまうことになります。
綿棒などに溶剤などを染み込ませて拭き取ればある程度は保証できますが、それでも完全には拭き取れないので汚れはどうしても残ってしまいます。
部分塗装後にクリヤーで保護を考えている場合は、必ずクリヤーを吹く前にスミ入れをしましょう。
全体塗装で仕上げる場合
全体塗装でガンプラを仕上げる場合は、最終的な塗膜のコーティングが「艶ありか、艶なしか」によってタイミングが変わってきます。
艶なしの場合は、上記で解説した通り表面のザラ付きにスミが流れ込んでしまうのでクリヤーによるコーティングの前に行いましょう。
しかし、艶ありの場合はコーティングの前でも後でもどちらでも大丈夫です。
艶なしコーティングとは違い、艶ありの場合だと表面にザラつきが出ることはありません。そのため、スミが他に流れることは無いので綺麗にスミ入れを行うことが可能なのです。
もしガンプラのスミ入れのタイミングを間違えたら?
ガンプラのスミ入れは比較的簡単な工程ではありますが、それでもミスをしてしまう時は誰にでもあるもの。
スミ入れのタイミングを間違える場合もあれば、単純にスミ入れ中にはみ出してしまったり塗料を流し込み過ぎて汚してしまう場合もあるでしょう。
しかし、そのような場合でも慌てずに処理を行えば、綺麗な状態に戻すことは可能です。
溶剤を付けて綿棒でふき取る
スミ入れのタイミングを間違えて汚してしまつまた場合は、溶剤などを綿棒につけて拭き取れば綺麗に処理をすることが可能です。
スミ入れ用の塗料は、一般的には水溶性の塗料。そのため、溶剤などで拭き取ることで簡単に汚れを落とすことが可能です。
また、細かい部分であっても、綿棒などにしみこませれば余分にはみ出た部分のみを的確にふき取ることが出来るので非常におススメです。
消しゴムでこする
手元に綿棒などがない場合は、「消しゴム」でこすることによってスミ汚れを綺麗に落とすことが可能です。
この際に使用するのは「プラスチック消しゴム」。スジ彫りと直角方向に消しゴムを動かすことで、表面について汚れのみを綺麗に落とすことが出来ます。
しかし、スジ彫りと同じ方向にこすってしまうと、スジの中に入ったスミまで落としてしまうこともあるので注意が必要です。
また、プラスチック消しゴムの性質上、あまりにつよくこすりすぎるとその部分だけ変色(色落ち)してしまう可能性もあるので、出来る限り優しくゆっくりとこすり落としてください。
やすりで削って塗装する
スミ入れ後に塗装を考えている場合は、「やすり」で削ってはみ出し部分を削るのもおススメです。
スポンジやすりや紙やすりの、なるべく目の細かいものを使用してはみ出した部分を削れば、ガンプラの表面を磨く表面処理を一度に行うことが出来るので一石二鳥です。
しかし、番手の小さいものを使用してしまうと、必要以上に表面が削れてしまい、かえって不格好になる可能性もあるので必ず番手の大きい目の細かいやすりを使うようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、ガンプラのスミ入れを行うべき適切なタイミングと、スミ入れに失敗してしまった時の適切なリカバリー方法まで解説いたしました。
スミ入れはガンプラを作る上で、簡単にクオリティアップを図ることのできる工程です。
しかし、スミ入れを行う適切なタイミングを見誤ってしまうとクオリティアップどころか、場合によっては補修不可能な状態になってしまうこともあるため注意が必要です。
ガンプラにスミ入れを行う際は、自身が目指している完成形から逆算して、適切なタイミングで行うようにしましょう。
是非この記事を参考にして、適切なタイミングでスミ入れを行ってクオリティの高いガンプラを作ってみてください。