ミニカーを修理する方法まとめ
この記事の目次
ミニカーが壊れた時に修理する方法についてまとめました。
壊れたとはいえ、買い替えるのは何だか気が引ける。そんな時は、修理を自分でやってみましょう。
この記事ではミニカーの分解方法をはじめ、パーツが折れた時、ドアが閉まらなくなった時、タイヤが曲がった時などトラブル別に対処方法を解説しています。
トラブルの原因がわからない場合に関しても対処方法を載せているので、ぜひ一度この記事に目を通してみてください!
ミニカーの修理に必要な道具
ミニカーの修理に必要な道具を簡単にご紹介。
- ピンバイスか電動ドリル
- ペンチ
- 接着剤
- 新聞紙かカッターマットなど
これらがよく使う道具です。
どのような修理を行うかにより、揃える道具は人によってそれぞれ異なります。修理方法をチェックしてから、必要なものを揃えていきましょう。
ピンバイスか電動ドリルどちらがいいのかについてですが、これから購入する方はできれば電動ドリルを選んでおいた方が、ラクに作業ができると考えておきましょう。ただしピンバイスを既に持っているという方は、手持ちの道具から試してみることをおすすめします。
ピンバイス・電動ドリルの刃の先の太さは、3mm~5mmあたりが目安です。カシメの直径を測ってから刃の用意をすると間違いありません。
新聞紙かカッターマットは作業中に下に敷くものです。テーブルを傷つけたり接着剤がついてしまうのを防止する際に役立つので、これだけは前もって用意しておくと作業が捗ります。新聞紙かカッターマットがなければ、使わない雑誌など代用品は何でもOKです。
ミニカーの分解方法
まずはミニカーの分解方法を解説していきましょう!
ミニカー本体を裏に向けてみてください。
トミカやホットウィールなど、手頃な価格帯で手に入る有名なミニカーの多くが、ネジを使わず「かしめ」という方法でミニカーのボディ(外枠)とシャーシ(土台パーツ)を固定しています。
ミニカーを分解するには、まずこの「かしめ」をピンバイスや電動ドリルで削り落とす必要があります。
プラスチック製のものや古いモデルは、力を入れすぎると破損する恐れもあるので、ゆっくり作業を行いましょう。
削り落せたらボディとシャーシの間にマイナスドライバーなどを挿し込むと外れるので、これで大まかな分解は完了です。
削り落とした後の「かしめ」は、今後分解する可能性があればネジ留めに切り替えるのがおすすめ。今後分解する予定がなければ、ゴム系の接着剤で固定するといいでしょう。
今回はかしめを削る方法を解説しましたが、ネジ式のミニカーを持っているという方であれば、ドライバーを使って開けていきましょう。
複雑な構造をしたミニカーの場合は、分解途中の工程をスマホで写真に撮っておくと、元に戻す時の見本になるので安心です。
▼こちらの方の動画もチェックしてみてください
トラブル別ミニカーの修理方法
トラブルごとに異なる修理方法について解説します。
パーツが折れた
トミカのミニカーはドアミラーなど出っ張ったパーツのほとんどがついていませんが、他のメーカーのミニカーなどの中には、細かなパーツがついているモデルもありますよね。折れてしまったパーツは、接着剤を使って修理しましょう。
金属製のミニカーであれば、エポキシ系の接着剤が使い勝手良好です。接着力が強くて、クリアタイプのものを選ぶといいでしょう。
クリアタイプのものを選ぶ理由は、はみ出した時でも目立ちにくいからです。瞬間接着剤などは硬化時間が短く、細かな作業には向きません。できれば数分程度の時間をかけて接着するようなものが使いやすくおすすめです。
コニシボンド エポクリヤー
コニシボンドの「エポクリヤー」という接着剤は、A剤とB剤を同量混ぜ合わせると、化学反応で硬化します。
色がクリアーであるのはもちろんのこと、5分で硬化を開始するので、数分間は位置修正ができます。万が一はみ出した部分が気になるようであれば、硬化前の段階にエナメル溶剤で拭き取る事もできるので、ミニカーのような細かな作業にぴったりです!
タイヤが曲がった
ミニカーを落としたり、子どもがよく動かして遊んだりと何かと曲がりがちなタイヤ。この場合、内部でタイヤを繋いでいる軸が曲がっている可能性が考えられます。
ひとつ前の項目でご紹介の方法でミニカーを分解したら、タイヤの軸を確認してみましょう。軸が曲がっているようであれば、軸ごとタイヤを取り外します。軸とタイヤをバラしたら、軸をペンチなどで真っ直ぐに整え、元に戻していきましょう。
ちなみにミニカー専用の軸やタイヤがセットになったものが、ネット通販などで販売されています。もしパーツが元に戻せないほど傷んでいたり、修理の時点で壊してしまったようであれば、そういったパーツに組み替えてみるのもひとつの手です。
ドアが閉まらない
ミニカーを落としたりした後に、ドアが閉まらなくなるというトラブルも起こりがちです。
こんな時は、内部のスプリングワイヤー(バネ)が原因かもしれません。
ひとつ前の項目でご紹介した方法でミニカーを分解したら、左右のドアを支えているスプリングワイヤーを確認してみましょう。このワイヤーの閉まらない扉側が曲がっていたら、取り出して左右対称になるよう、真っ直ぐ伸ばす修理を行いましょう。
曲がりが原因であれば、これでドアの開閉が元通りに改善されます。
トラブルの原因がわからない時は
分解まで行ってもトラブルの原因がわからない時は、同じメーカーの似たボディのミニカー(壊れていないもの)をもうひとつ分解し、違いを比較してみるという方法もあります。
どうしても自分で修理したい、何なら修理を楽しみたいという方にこの方法はおすすめです。
最後の項目では修理を依頼する方法についても触れているので、人に頼んででも修理を申し込みたい場合は、そちらもチェックしてみてください。
修理を行った形跡がある場合はメーカーの修理が受けられないので、今後依頼する可能性があるようであれば、修理する前に相談しておきましょう。
塗装を塗り直す方法
塗装が剥げてボロボロになってしまった場合は、塗り直しの修理を行いましょう。ミニカーの塗装方法は、ペン・スプレー・塗料と3種類あり、広範囲であれば塗料やスプレー、細部であればペンを使うのがおすすめです。
塗料とスプレーどちらで塗装すべきか
塗料(筆塗り)とスプレーのどちらで塗装すべきか迷うという方は多いはずです。
ミニカーの場合サイズが小さいので、スプレーであれば数回カラーを吹き付けただけで、一気に塗装が完了します。一方で塗料の場合は色を調節したり、筆先を使って細かく塗っていくので、手間はかかるもののこだわりのカラーに仕上がります。
ボディ全体を一色で済ませたい場合はスプレーを、細かく塗り分けたい時は塗料を使うことを目安に、どちらで色付けするか決めてみましょう。
塗装の基本的な手順
塗装を行う際は、まずミニカーの分解を行いましょう。パーツごとに分かれたら塗装していきます。
分解しておくと関係のないところへ色移りしてしまう心配がないことと、断面までしっかり塗れるというメリットがあります。
例えばほんの一部だけであったり、色移りの心配があまりない部位であれば、分解せずペンなどで済ませることも可能です。
また、元から塗られている塗料が原因で凹凸が気になりそうだという場合は、塗装前に剥離剤を使って、塗料を剥離する方法もあります。
▼詳しい塗装方法・剥離剤を使った塗装の剥がし方
修理を依頼する方法と料金について
販売元のメーカーがわかっているミニカーであれば、修理依頼を受け付けていることもあります。
例えばトミカを修理に出す場合を参考に見ると、購入日の記入があり、部品在庫があれば修理をしてもらえる可能性があります。
ただし破損の程度が大きい場合や、分解・改造の形跡が見られた場合、部品在庫がなければ修理は受けられません。条件が揃っているようであれば、一度相談だけでも申し込んでみてはいかがでしょう。
料金は修理前の時点では詳しく決まっていないものの、それでもよければ自ら修理せず、依頼すべきです。
トミカの相談はホームページのお問い合わせ先から、メールや電話で問い合わせが可能。他のメーカーのミニカーを持っている方も、一度メーカーに問い合わせてみてください。
まとめ
今回はミニカーの修理方法を解説しました。
今後もミニカーに関する記事を更新予定ですので、楽しみにお待ち下さい。