【初心者向け】誰でも分かる!水性アクリル塗料の種類
この記事の目次
「プラモデルに慣れてきて塗装をしたいけど難しそう…」
「塗料も種類が多くて迷う」
「アクリル塗料って何?」
プラモデルをはじめて塗装に興味を持った方なら、一度はこのような壁にぶつかったことがあるのではないでしょうか?
プラモデルはただ組み立てるだけではなく、合わせ目消しやゲート処理、塗装など手を加えられる要素が多数あります。
特に塗装はその方法、プラモデル用塗料についても非常に種類が多いので初心者の方は心が折れてしまうかもしれません。
このコラムでは水性アクリル塗料について、分かりやすく特徴をあげていきますので、ぜひ最後までチェックしてください。
プラモデル用塗料とは?
プラモデルを塗装するときは専用の塗料が必要です。
プラモデル用塗料とは、プラモデルや模型に塗装をするのに向いている塗料で専用のボトルに入っていて、溶剤や水で薄めて使います。
主に3種類あるので違いや特徴について紹介します。
水性アクリル塗料
安全性を重視するなら水性アクリル塗料がおすすめです!
水性アクリル塗料は、臭いが少なく安心して使えるのが特徴で、ラッカー塗料を使った塗装の上から重ねて塗れます!
乾燥前は水に溶けますが、乾燥後は耐水性の塗膜になるのもポイントです。
ラッカー塗料
傷をつけたくないならラッカー塗料がおすすめです。
ラッカー塗料は水性アクリル塗料と違い油性なのが特徴で、3種類の中では一番使われている王道の塗料となります!
ラッカー塗料は瓶入りのほかに大型模型の塗装に便利なスプレータイプの種類も多く、つや消し用のスプレーも販売されています。
ただし有機溶剤(シンナー)臭が強いのでしっかりと換気を行ったり、近隣への配慮が必要です。
エナメル塗料
細かく部分的に使いたいならエナメル塗料がおすすめ!
エナメル塗料は塗装の補助的な作業に使われている塗料です。
金属のような質感で、3種類の中で最も乾きが遅いので簡単に拭き取れるのが特徴。
しかし塗膜が弱いので乾燥後に傷がついてしまったり、塗装の剥がれに注意しましょう!
プラモデル用の塗料は主にこの3つです。
それぞれにメリットやデメリットがあるので、まずは自分が何を重視してどの塗料を使いたいのかを考えましょう!
水性アクリル塗料のメリット
初心者の方も安心して使える水性アクリル塗料ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
水性アクリル塗料を使うメリットについて、ラッカー塗料との比較を交えながら紹介します。
臭いが少ない
水性アクリル塗料を選ぶ1番のメリットといっても過言でないのは、その臭いの少なさです。
ラッカー塗料よりも含まれている有機溶剤が少なく毒性も弱いので、同居しているご家族やペットがいるお家でも安心して使用できます!
塗装になれていない初心者の方にもおすすめです。
水で調整できる
他の塗料は、塗料にあった薄め液などは必要ですが水性アクリル塗料は水で薄めることが可能となります。
筆を使って塗装をするときは非常に便利です!
道具が洗いやすい
ラッカー塗料が付着してしまった道具の洗浄には専用の溶剤が必要です。
水性アクリル塗料は使ってすぐだと水に溶けるので、専用の溶剤が必要ありません。
ただし乾燥してしまうと耐水になってしまうので、専用の溶剤が必要なります。
艶消しカラーが優れている
水性アクリル塗料はラッカー塗料と比べると発色やつやで劣る面もありますが、つや消しのカラーは非常に優れています。
発泡スチロールへの塗装
水性アクリル塗料は発泡スチロールに塗装することが可能です!
ラッカー塗料は発泡スチロールを溶かしてしまうので、発泡スチロールに塗装したい方は水性アクリル塗料をおすすめします。
ここまで水性アクリル塗料のメリットを紹介してきました。
臭いが少ないというのが非常に魅力的で、好きなタイミングで塗装ができるのは強みですね!
次は水性アクリル塗料のデメリットをあげていきます。
水性アクリルのデメリットは?
発色、つやがあまり良くない
水性アクリル塗料はラッカー塗料と比べて、原色カラーの発色やつやがあまり良くありません。
ただしつや消しカラーは仕上がりが良く種類も豊富で、くすんだカラーを使う場合も特に気になりません!
塗膜が弱い
塗膜とは、塗料が固まったときにできる膜でダメージから守る役割を果たしてくれます。
水性アクリル塗料は有機溶剤を含まないので、パーツの表面を溶かして着色するラッカー溶剤より塗膜が弱いのです。
乾燥した後に傷がついてしまったり剥がれやすいというのも特徴です。
塗りムラや塗装垂れに注意
水性アクリル塗料は筆で塗るときに色ムラができやすかったり、塗った後が残りやすかったりするので、塗料の濃度を変えてみたりする必要があります。
水性アクリル塗料の特徴や性質は分かりましたか?
塗料の性質を知ったところで、塗り方についても見ていきましょう!
プラモデルの塗装
プラモデルを塗装する方法は主に3種類あるので、それぞれのやり方とオススメの商品を紹介していきます!
筆塗り
最もポピュラーな塗装方法で、筆と塗料があればすぐにプラモデルの塗装ができるので初心者の方でも気軽に始められます。
塗料を出したり混ぜて色を作るためのパレットや、塗料を薄める薄め液があると便利です。
筆塗りにおすすめの筆はコチラ!
この商品は筆塗りに必要な筆が入っているので、筆の種類が分からない方はこれを選べば間違いない!
塗料はファレホというブランドがおすすめです。
ラッカーに比べるとカラーの種類は少ない水性アクリル塗料ですが、ファレホはなんと800種類以上のカラーを出しています!
缶スプレー塗装
水性アクリル塗料のスプレー缶は、ラッカー塗料の缶スプレーに比べるとあまり種類が多くないです。
缶スプレー塗装について分からない方向けに良い点と悪い点をあげていきます。
良い点
- 薄めなくてもそのまま使える
- 広い範囲を塗装できる
- 筆塗りのように、他の道具を用意する必要がない
- 美しい光沢面が作りやすい
悪い点
- 色を混ぜられないので販売されている色でしか塗装できない
- 吹き付ける範囲が広いので細かい塗装が難しい
良し悪しありますが、特性を理解して使用すれば非常に便利な塗装です!
アサヒペン「水性多用途スプレー」
カラーが豊富で乾燥も早く、特に艶消しがかなり人気でこのように使われています。
エアブラシ塗装
エアブラシ塗装はコンプレッサーとハンドピースと呼ばれる工具を使用して、塗料を吹き付ける方法です。
缶スプレーに近いですが、塗料の濃さや吹き付ける量を調整することで模様を描けたりグラデーションを作れます!
エアブラシを用意する費用はかさんでしまいますができることも多いので揃えておくといいですね!
初心者の方にオススメなのはコレ!
この商品はセットになっていて、この商品と塗料があればエアブラシでの塗装がすぐにできます。
この水性アクリル塗料と薄め液を併せて使うのがおすすめです!
まとめ
安全性重視の方ならぴったりの水性アクリル塗料ですが、塗料も幅広く展開しているのでどの塗料・塗装方法にするか迷いますよね。
自分に合うプラモデルの塗装方法を見つけて充実したプラモデルライフを送ってください!