【保存版】プラモにオススメの電動ヤスリを解説
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プラモデルを作成する際、こだわる人であればゲート処理から全塗装まで多くの手間をかけるもの。
紙やすりを使ってひたすら表面処理をして疲れた、そんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
今回は、そんなプラモデルの表面処理を時短化するための「電動ヤスリ」について解説します。
おすすめ電動ヤスリに加えて、利用のメリットデメリットなどについても解説しますので、是非参考にしてください。
プラモ作成におススメな電動ヤスリ3選
まず早速、プラモ作成に役立つおすすめ電動ヤスリを厳選してご紹介します。
どの電動ヤスリもモデラー達が愛用している素晴らしい1品なので、表面処理に困っている場合はぜひ検討してみてください。
プロクソン ペンサンダー
「プロクソン ペンサンダー」は、キソパワーツールという会社から販売されているペンサンダーと呼ばれる電動工具です。
キソパワーツールからは、ホビー用としてもいろいろな製品が登場してますが、こちらはDIY用の製品。電池式ではなく100Vの電源仕様です。
ペンと言えるほど細くはありませんが、持ちやすく比較的扱いやすい形状となっています。
また、アーバーと呼ばれる先端工具が何種類か付属しており、アタッチメント方式で簡単に取り付け外しが可能なのも魅力です。
アルティマ5
「アルティマ5」は作業用の電動工具で、言うなれば「電動サンダー」に近い使用感の商品です。電源はコンセントから取ることができ、スイッチを入れると先端が振幅します。先端にサンドペーパー付のビットを付けることで電動サンダーとして使用することができ、1000〜5000SPMのスピードで動作します。
また、同径の軸の彫刻刀を使えば小型電動ノミとしても使用可能。他にも、リューター用軸付砥石を使えば穴部分の削りも出来る事に加え、付属品としてダイヤモンドビットが2種入っているので様々な用途で使用可能です。
他にもいろんなアタッチメントに加えて粘着剤付きの240番のサンドペーパーが付属しているので。はさみやカッターがあれば買って電源を入れてすぐに作業出来ます。
Mr.ポリッシャーPRO
「Mr.ポリッシャーPRO」は、プラスチック製組立モデルのパーツや自作パーツの表面の磨き加工に便利な小型電動ポリッシャーです。コードレスタイプなら取り回しがしやすいので、細かい作業を簡単に行うことが可能です。
先端ヘッドに取りつけるペーパーは、粗めのものから細かいものまで別売で用意されており、作業内容にあわせて作動スピードの切り替えができるなど、モデラーなら1つは持っておいて損のないアイテムです。
プラモ作成に電動ヤスリは必要?|電動ヤスリのメリット
ここでは、プラモデル作成時に電動ヤスリを使うメリットをご紹介いたします。
削る力が上がる
メリットの1つめは、「削る力が上がる」ということです。
ヤスリがけの時は、プラモ作成のような細かい作業とはいえ、それなりに手の力を使います。しかし電動ヤスリは、パーツに当てるだけで削ることができるので、女性の方やこどもの方でも簡単に削ることができます。
表面処理の時間短縮になる
メリットの2つめは、「表面処理の時間短縮になる」ということです。
電動ヤスリを使えば、手作業よりも圧倒的なスピードと力でパーツを削ることが出来るため、作業時間を大幅に減らすことができます。
特に、積みプラをしている方の場合は1つのプラモを時間短縮することによって、より多くのプラモ作成を楽しむことができます。
疲労軽減
メリットの3つめは、「疲労軽減」に繋がるということです。
電動ヤスリを使えば、ヤスリの動きを電動化して半自動で行ってくれるため、疲労が軽減されます。
プラモデルのパーツは大きいものから小さいものまで数百以上もあり、ゲート処理をするだけでも大変な労力になります。
ペンサンダーならパーツに当てるだけなので、手作業よりも疲労が軽減されます。
プラモ作成時に電動ヤスリを使う場合|合わせて用意したい2つの物
ここでは、プラモ作成時の電動ヤスリと合わせて用意しておきたい物を2つご紹介いたします。
パワーコントローラー
プロクソンなどのペンサンダーは、購入した時の状態で全てのパーツが揃っているため、余分に物品購入を行わなくてもそのまま使うことが可能です。
しかし、ペンサンダーのほとんどは「パワー調整機能」がないため、常に最大出力で削ることになってしまい、場合によっては力が強すぎて削りすぎてしまうこともあります。
その際に、「PC-11」が手元にあれば、そのような悩みは解決されます。
「PC-11」は、本来の用途としては、はんだごてなどの出力調整不可工具の電圧を変更することで、出力の調整を行うパーツです。
使い方はとても簡単で、コンセントにPC-11を差し、ペンサンダーのコンセントを差し込むだけ。
あとはダイヤル調節で電圧が変更できるようになるため、細かい出力調整を行いつつ作業を進めることが可能です。
先端アタッチメント
ペンサンダーを初めとする電動ヤスリには、「アーバー」と呼ばれる先端アタッチメントが付属しています。しかし、付属品としてセットになっているアーバーだけでは、細かい部分に対応できないこともあるでしょう。
そのようなことを加味して、作業効率をあげるためにも複数のアーバーを事前にそろえるのがオススメです。
ヤスリがけは番手が荒いものから細かいものの順に使用するので、複数のヤスリが必要になってきます。プラモデル使用の一般的な紙ヤスリの番手だけでも#400、#600、#800、#1000の4種類が必要になるので、使用する先端アーバーも同時に増えてきます。
使い慣れていない最初のうちは、付属のアーバーで作業でもよいですが、のちのち本格的に行っていきたいという場合は最初から揃えてしまうのも良いでしょう。
プラモ作成に電動ヤスリを使うデメリット
ここでは、プラモ作成に電動ヤスリを使うことのデメリットについて解説します。
小さいパーツには向かない
電動ヤスリは、「小さいパーツ」あるいは「大きすぎるパーツに」の表面処理をするには向いていません。
例として、ガンダムのV字アンテナのような小さいパーツをペンサンダーで削ろうとすると、振動が激しすぎるため思ったようには削れません。加えて、細かいプラスチックパーツは、ヤスリをかけ過ぎると折れてしまったり、あるいは削りすぎてしまうことも。
また、先端より少し大きめにヤスリを貼り付けたとしても、大きすぎるパーツには削れる範囲が限られてくるため、均一に削るのが難しいです。
扱いが若干難しい
電動ヤスリは「プラモ専用品」ではないので、最初の内は扱いに苦労するでしょう。
プラモデルのパーツによっては、ゲート近辺に細かいディティールが多かったりなど、段差によってヤスリの先端が入らないなどの弊害がおきてしまいます。
その様な場合は、電動ヤスリではなく市販のヤスリや自作の細かいやすりの方が便利な場合も多いです。電動ヤスリは、あくまでも作業効率を上げる為のものなので、細かい部分に使うのはかえって面倒な場合もあるのです。
まとめ
今回は、プラモデルの表面処理を時短化するための「電動ヤスリ」について解説しました。
改めて結論を言うと、電動ヤスリは評価も高い「ペンサンダー」を購入するのが一番おすすめです。
その際に、パワーコントローラーである「PC-11」、そして先天アーバーも追加で購入すると、より作業がはかどることは間違いないでしょう。
是非この記事を参考にして、表面処理に欠けていた時間を短くして多くのプラモデルを作成してみてくださいね。