【保存版】ガンプラ初心者でもできるウェザリングの方法
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ガンプラとは、ガンダムに登場するモビルスーツのプラモデルのことですね。
ということは、戦争で使われる兵器ということです。実戦に投入される兵器ならばピカピカの状態ということはあり得ません。
ということで、ガンプラを始めた以上はリアル感を出すための加工が必要になります。
そこで覚えておきたいのがダメージ加工です。
プラモデルにダメージ加工を施すことをウェザリングといって、ガンプラ以外にも車や飛行機などさまざまな種類に用いられます。
ただ、ガンプラの場合、経年劣化だけでなく弾痕やビームによる焼き痕も出す必要があるでしょう。
そういうさまざまなダメージを表現できるように、ウェザリングも1種類だけでなく、ダメージの種類に合わせて最適なテクニックを使えるように何種類か覚えておきましょう。
とはいえ、プラモデル初心者がウェザリングのさまざまなテクニックを使いこなすのは正直難しいですよね。
いずれは自由自在に加工できるようになりたいとしても、最初から難易度の高いテクニックに挑戦しても、うまくいかずに挫折してしまう可能性があります。
そこで、ここでは、簡単な道具でできる初心者にもチャレンジしやすいウェザリングのやり方をいくつか見ていきましょう。
ドライブラシ
一つ目は、ドライブラシという方法です。
簡単に言うと汚しを表現するテクニックで、黒や茶色の塗料を使って泥や油汚れを表現したりします。
また、塗装を剥がして何かが擦れた痕を表現したり、剥がれた塗装の下にある下地を表現したりといったことも可能です。
必要な道具は筆と塗料、あとは塗料の受け皿と、塗料を拭くためのキッチンペーパーがあれば十分でしょう。
それほど高価な道具は必要なく、筆も塗料も安物でかまいません。
ただ、あまり安すぎる筆は使っているうちに毛が抜けていくことがあるので、毛の抜けない程度の品質のものを選んでください。
とにかく、筆と塗料さえあれば初心者でもドライブラシが楽しめます。
塗料の色の種類も自由です。
油汚れや泥の汚れを表現したいなら黒や茶色系統ですし、金属が擦れた感じを出すならシルバーなどがよいでしょう。
また、塗料の色と同じく成分にも特に決まりはありません。
アクリルでもエナメルでもかまいませんが、下塗りに使った塗料と同じ成分の塗料を使うと、塗料が混じってしまってダメージ加工なのかどうかわからなくなってしまうことがあるので注意です。
しかし、べたっと全体に塗るのとは違うので、それほど細かく考える必要はないでしょう。
具体的なやり方ですが、まず塗料を筆に取り、キッチンペーパーで余分な塗料を拭き取って少し乾かします。半乾き状態になったら、パーツのエッジ部分や凹凸の部分に擦りつけるように塗っていきます。塗料を薄く延ばして色がほんのり付いていくように、時間をかけずに手早くやるのがコツですね。
あと、陰影を出したいなら、明るい色を使っている部分には暗色を、暗色で塗っている部分には明るい色を使うのがポイントです。
陰影が出ると立体感が表現できて、よりリアリティーが増します。
また、汚れの種類によって筆の太さを工夫してみるのもおすすめです。たとえば、塗膜の剥がれや錆を表現するなら、茶色やシルバー系統の塗料で細筆を使うとうまくいきやすいです。
ウォッシング
ドライブラシに続いて紹介するのがウォッシングという技法です。
塗料を薄め、それでダメージ加工したい部分を軽く汚し、すぐに洗い流すことからこの名が付きました。
とはいえ、実際には水で洗い流すというより、綿棒やキッチンペーパーなどで拭き取ります。
こうやることで、パーツの表面に塗料の流れや薄い膜を表現することが可能です。
ウォッシングでよく使われる塗料は水性かエナメルです。
それ以外は、ドライブラシと同じく筆と塗料の受け皿、余分な塗料を拭き取るのに使う綿棒やキッチンペーパーがあればよいでしょう。
実際にウォッシング加工する場合、まず、塗料を薄めるところからスタートです。
うすめ液との割合は、1:5から1:10ぐらいに薄めます。その薄めた塗料をガンプラに手早く塗り、一度乾燥させてください。
それから、うすめ液を綿棒やキッチンペーパーに浸し、それを使って今塗った塗料を拭き取っていくのです。
もちろん完全に拭き取ってしまったらウォッシングの意味がありませんので、ある程度は残るようにラフに拭き取っていくのがコツですね。
また、拭き取る方向も場所に合わせて変えてみましょう。油がしたたっているのを表現したいなら、縦方向に拭き取り、油の筋を表現するという感じです。
それと、綿棒やキッチンペーパーだけでなく、スポンジで擦ってみたりやすりで少し削ってみたりするのも面白い効果が出ます。
塗料の拭き取り方や拭き取る道具によって違った効果が出せるので、やりながらいろいろ試してみるとよいでしょう。
チッピング
続いてはチッピングです。
塗装のひび割れ、欠け、剥がれ、錆などを表現するテクニックですね。
筆やスポンジを使う方法のほか、塗装を実際に剥がして剥がれを表現する方法もあります。
スポンジを使うオーソドックスな方法を紹介しましょう。
まず、スポンジを小さくちぎります。ピンセットで挟めるぐらい小さくちぎり、それを受け皿に入れた塗料に浸します。
それを使って、パーツのダメージ加工を施したい部分に軽く叩いて色を付けていきます。これは指よりも実際にピンセットを使った方が塗りやすいでしょう。
こうやって、ポンポン叩くようにパーツに色を載せていってください。実際に金属が錆びる時にどこから錆びるだろうかと考えて、パーツのエッジや切れ目などにチッピングしていくのがコツです。
雨だれやオイルの漏れなどを表現する方法がストレーキングです。
ドッティングとも言います。ガンプラの場合、ズゴックやアッガイなどの水陸両用モビルスーツにダメージ加工を施す時におすすめのテクニックです。
雨だれのように水が垂れている様子が表現できるので、まさに水上がりという感じを表現できますよ。
また、塗料を工夫することで、オイルの漏れや錆の垂れている様子を表現することも可能です。
他のテクニックと比べても、ストレーキングは初心者にもお手軽なダメージ加工でしょう。
塗料の種類を変えるだけで、あとは筆を使うだけでそれっぽい表現ができます。
筆の使い方のコツとしては、塗料を塗るという感覚ではなく、縦向きにすっとなぞらせるような感じです。
塗料の薄め方で、錆や塗装の剥がれなどの微妙な劣化具合が工夫できます。
パステルシャドウ
パステルカラーを使ったパステルシャドウというテクニックもあります。
綿棒にパステルカラーを付け、それをダメージ加工したい部分に擦りつけるだけです。
比較的簡単なテクニックですが、新品のガンプラだとつるつるしているのでパステルカラーが載りにくいはずです。
うまくパステルカラーが載るように、サンドペーパーなどを使ってパーツの表面を軽く処理することをおすすめします。
特殊な樹脂を使った「メラミンスポンジ」という種類のスポンジでも、サンドペーパー代わりになります。
要はパーツの表面をざらざらにしてパステルカラーが載りやすくなるための処理なので、下地の処理は簡単でかまいません。
処理ができたら、綿棒にパステルカラーを付けて、パーツの切れ目やエッジの部分に薄く塗ります。
汚れの具合は色の濃さで調節しますが、うまく塗るコツは薄めに何度も塗り重ねることです。
パステルカラーは落ちにくいので、初めから濃く塗っていくと失敗した時に修正が難しくなってしまいます。
陰影のぼかしを付けるような感じで、薄く着色していってみてくださいね。
まとめ
今回はガンプラ初心者でもできるウェザリングの方法について解説しました。
今後も様々なプラモデルに関する記事を投稿予定ですので、楽しみにお待ち下さい。