トミカのスケールはなぜバラバラ?サイズの決まり方について
この記事の目次
トミカのスケールはなぜバラバラなのか?サイズの決まり方について解説します。
「ミニカー」といえば一番に思い浮かべる人も多いであろうトミカですが、製品によりスケールがバラバラなのはなぜなのか疑問を持つこともあるはずです。
そこでこの記事では、お馴染み赤箱トミカのスケールのことをはじめ、トミカのシリーズ別スケールも、一覧でご紹介します。
トミカのスケールはなぜバラバラ?サイズの決まり方
トミカは、1970年からタカラトミー(旧・トミー)のTOMYブランドより販売が続く車の玩具です。日本でミニカーを展開したメーカーの中でも先駆者にあたる存在で、ミニカーと言えばトミカを指すことが多く、大半の人が同じトミカのミニカー製品のことを思い浮かべるのではないでしょうか。
そんなトミカですが、通称「赤箱」と呼ばれる、箱に入ったお馴染み手のひらサイズのミニカーを表わすスケールを確認すると、バラバラだということに疑問を持つ方も多いようです。
それもそのはず、どうしてバラバラになってしまうのかというと、トミカは箱パッケージ(幅約78mm×高さ約39mm×奥行き高さ約27mm)のサイズが統一されており、そこに収まるよう各モデルの大きさが決められているのが理由で、結果、スケールがバラバラになっています。
トミカのミニカーに起こるこのサイズがバラバラになる問題についてですが、トラックやバスなどの大型車のスケールが、なぜ一般的な乗用車よりも小さい数値なのだろうと疑問を持つのは、その点にあります。
他のメーカーのミニカー製品の場合、通常の乗用車と同じシリーズでバスなどの大型車が展開されると、本来は乗用車よりも大きくつくられることが多いはずです。ところがトミカのミニカーは決まった箱に収めなければならないので、通常の乗用車よりも小さなバスが誕生することになります。
ちなみにスケールとは実車の何分の1のサイズかを表しており、分母が大きいとミニカーの車体は小さくなり、分母が小さいと車体は大きくなります。
ミニカーの中でも最小の部類であるトミカのミニカーは、どのモデルも主に1/60スケール前後でつくられています。手のひらに収まるような小さなサイズで高クオリティ。しかも1台税込550円で手に入るという気軽さから、子どもから大人まで幅広い層に愛されています。(※2023年2月時点の販売価格)
トミカのスケール目安
- 乗用車:約1/60前後
- バス:約1/140前後
- 消防車:約1/90~1/139
- クレーン車:約1/90~1/120
その他トミカの製品別スケール一覧
トミカはミニカーでお馴染みの赤箱だけでなく、他にもいくつかのシリーズ展開があります。シリーズごとにサイズやスケールが異なるので、コンセプトを含め違いを体感してください。
トミカプレミアム
「トミカプレミアム」は2015年より登場した、大人のためのトミカシリーズです。車のフォルムと緻密な塗装や印刷、ホイールのデザインは、専用の金型を用いることで可能な限りリアリティを再現しています。
通常トミカは現行の車種が製品化するのに対し、トミカプレミアムは旧車、現行車問わず、名車を中心に大人に好まれる車種を選んでいるのが特徴です。そして車だけに限らず、航空機や戦車といった他の乗り物のラインナップもあり、これらの乗り物を好む層にも注目されています。
2018年には「トミカプレミアムRS」という新ラインナップが登場。「トミカプレミアム」はミニカーと同じくらいのスケールであるのに対し、「トミカプレミアムRS」は1/43スケールで、トミカのミニカーに比べると一回り大きなサイズ感。
可動部位をはじめ細部に至るまで、可能な限り実車を再現しています。観賞用に限らずトミカらしさにこだわって、触って楽しめる仕様が特徴です。
トミカプレミアムRS Lamborghini Miura P400S
こちらはトミカプレミアムRSの中でも人気車種。「Lamborghini Miura P400S」は、ランボルギーニの中でスポーツカー史に名を残す名作です。
滑らかなフォルムと高級感溢れるレッドカラーが目を惹くモデル。フロントカウル、リアカウルと実車さながらに可動するのが特徴で、ボディ内部のつくりに至るまで、トミカプレミアムRSならではの精密なこだわりが見られます。
トミカプレゼンツ ブラーゴ
「トミカプレゼンツ」はトミカがおすすめする、世界の優良なミニカーブランドシリーズです。ブラーゴは、高品質でありながらお手頃な価格帯のミニカーを製造販売しているイタリアの老舗ブランド。ブラーゴは日本で2020年より発売を開始しましたが人気が高く、外国車が好きな層が好んでコレクションしています。
スケールはシグネチャーシリーズが1/18か1/43、レース&プレイシリーズのスケールが1/43(もしくは3インチ表記の場合もあり)で、トミカのミニカーに比べると一回り大きなサイズ感です。
トミカプレゼンツ ブラーゴ シグネチャーシリーズ 1:18 FXX-K EVO(スペシャルカラー)
シグネチャーシリーズから展開、フェラーリのFXX-K EVOスペシャルカラーモデル。
1/18スケールで、トミカプレゼンツ ブラーゴのシリーズ中でも特にサイズが大きめです。トミカのミニカーは安全面からサイドミラーなどの凹凸が省略されていますが、こちらはサイドミラーをはじめ、大きさの面から見てもインテリアの細部に至るまでよく眺めたいところ。もちろんドアやエンジンフード、フロントフードが可動します。
トミカリミテッド ヴィンテージ
「トミカリミテッド ヴィンテージ」は、「もしもトミカが昭和30年代に誕生していたら」というコンセプトのもと、1950年代から1960年代後期の日本車を新規の金型で再現しているシリーズです。
車種は乗用車に限らずミニカー同様にトラックやバスも製品化していますが、こちらはスケールをすべて1/64で統一しているため、車種ごとにサイズ感が異なります。
ドア開閉などのギミックがないディスプレイ専用モデルとなっているため、可動させることが好きというよりは、飾る事を目的としたコレクターに好まれる傾向があります。
2010年からジオラマ「トミカラマヴィンテージ」や2011年からは1/43スケールの「トミカリミテッドヴィンテージ43」、2020年になるとミニカー・フィギュア・小規模なジオラマ3点セットの「ジオコレ64」が発売されてきましたが、これらは全てトミカリミテッド ヴィンテージの派生品でした。
トミカリミテッドヴィンテージ ネオ 1/64 TLV-荻窪魂 Vol.7 日産 スカイライン 2000
トミカリミテッド ヴィンテージから展開、1/64スケールの「日産 スカイライン 2000TLV-荻窪魂」です。
プリンス創業の地である「荻窪」で開発された、スカイライン最後の車。誕生40周年を記念し初期型GTターボを製品化したモデルで、グリルやホイールなど、こだわりの作り分けにも注目です。
また、パッケージには、R30スカイラインゆかりの人物にインタビューした文章が掲載されており、そういった点でもファン必見です。
ハッピーセット トミカ
「ハッピーセット トミカ」は、バーガー店マクドナルドのハッピーセットのおまけとして展開されるトミカです。
約1/50スケールと定番の赤箱トミカを比較すると、ハッピーセット トミカは約1.24倍サイズが大きく、素材も通常のトミカとは異なり、ブロックなどに使われるようなプラスチック製を採用しているという特徴があります。
こちらは非売品ですが、トミカは人気が高いシリーズということもあり、度々ハッピーセットに登場しています。ハッピーセットといえばキッズ向けのセットというイメージがあり、大人が注文していいのかどうか悩むという方も多いようですが、もちろん注文可能です。
実際に、大人もおまけ目当てに購入している様子がSNSなどでは度々投稿されています。購入するのが少し恥ずかしいというようであれば、ドライブスルーで購入するのがおすすめ。セット内容も、ハンバーガーに限らずナゲットセットやパンケーキセットなどもあるので、ミニカーをシリーズで集める時も食べ飽きません。
発売時期を逃さず確実に手に入れるためには、マクドナルドのホームページをマメにチェックしておきましょう!
まとめ
今回はトミカのサイズの決まり方についてまとめました。
今後もミニカーに関する記事を投稿予定ですので、楽しみにお待ち下さい!