【2023年】トミカの素材について解説!
この記事の目次
トミカに使われている素材について解説します。
2020年に販売から50周年を迎えたトミカですが、50年以上もの月日が経つと、素材がどのように変わってきたのか気になるという方もいるのではないでしょうか。
この記事では本体の素材をはじめ、箱、ハッピーセットのトミカと、あらゆるトミカ関連商品の素材について解説。コレクターはもちろん、これから子どもにプレゼントするにあたり、安全性が気になる方もぜひ目を通してみてください!
トミカの素材について
1970年、日本ではじめて国産車の小スケールミニカー展開を本格的に始めたのが、株式会社タカラトミー(旧・トミー)のTOMYブランドより発売の、ミニカーシリーズ「トミカ」です。
トミカといえば、手のひらサイズでありながら大人から子どもまで夢中になる車の玩具です。元々のターゲットは主に子どもに設定されており、1歳半から楽しく安心して遊べる商品とされています。
そこで気になるのが「安全性」ですが、トミカにはサイドミラーがついていないことが特徴として挙げられます。これは突き出た部品が突き刺さったり怪我をしないようにという配慮からきているもの。
昔はリアウイングなどの出っ張っている部分から車の床下まで、ボディ全体がダイキャスト製の硬い素材でできていましたが、2018年より柔らかい素材で再現されるようになりました。
ただしミニカー本体全体は今もダイキャスト製を使用しています。これは経年劣化しにくいことから採用されている素材で、大切に保管していくと半世紀後、子どもたちに引き継ぐことができることを見越して選んでいるとのこと。
トミカは2020年時点で150番体制へ入るほどラインナップが多くあり、車種により素材は様々ですが、パーツによってはシャーシ・窓ガラス・シート・タイヤはABS素材、リアウイングには合成ゴムが使われるなど、細部に至るまでリアリティある再現のためにいくつかの素材を駆使しています。
ダイキャスト製
アルミニウム・亜鉛・マグネシウムなどの合金を高温で溶かし、金型に流し込んだもの。金属感があり、丈夫で長持ちです。
ABS樹脂
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンという、3種類の有機化合物を化学的に結合させた合成樹脂。腐食や劣化しにくく、長持ち。衝撃に強く硬いので、一般的な樹脂よりも強度が高いのが特徴。圧力をかけると折れることなく曲がるので、細かなディティールの再現に長けています。(透明感ある樹脂のことはMABSと呼びます)
合成ゴム
石油を主原料として人工的に製造される、合成高分子化合物。天然ゴムに似た性質があり、耐熱性、耐油性、耐薬品性、耐摩耗性などに優れているので、突き出たパーツに採用されても壊れにくいのが特徴です。
箱の素材違いについて
トミカの箱は、紙製の「サック箱」と透明で中身が見える「ブリスターパック」2種類の素材タイプが展開されていることをご存知でしょうか。
これらは店頭で陳列する際に置いて販売したり、掛けて販売できたりといった都合に合わせられています。
購入者にとっても紙箱か、開けずに中身が見えた方がいいか、好みでパッケージを選ぶことができるといったメリットがあります。
中身のミニカーはいずれもまったく同じモデルが入っており、価格も同じ。
「パッケージは購入後すぐに開けていつも処分している」という方であれば、どちらの素材パッケージを購入しても違いはないので、これから購入する際は参考にしてください!
ハッピーセットのトミカに使用されている素材
マクドナルドのハッピーセットからもトミカが発売されてきましたが、ハッピーセットのトミカと市販のトミカの素材の違いについてもご紹介。
市販のトミカはダイキャストやABS樹脂、MABS樹脂などを使っていますが、ハッピーセットのトミカはABS樹脂を大部分に、一部パーツにはPP樹脂といって、プラスチックの中でも生産量が非常に多い、汎用性の高い樹脂が使用されています。
サイズ感はハッピーセットのトミカの方が一回り大きく、市販の赤箱に似たデザインのサック箱に入っており、箱の一部にマクドナルドのマークが入っていたり、「ハッピーセットトミカ」と記載があるのが特徴です。
ちなみにハッピーセットとはハンバーガー店の「マクドナルド」で注文できる、玩具付きのセットのことを指します。期間限定で発売され、玩具も数量が限られているので、気になる方はマメにホームページをチェックしておくことをおすすめします。
つながる道路の素材
トミカのミニカー本体の素材に触れてきましたが、実はミニカーを走らせて遊ぶ「つながる道路」に関しては素材タイプが2種類存在します。
ひとつはプラスチック製、もうひとつは厚紙製。プラスチック製のメリットは丈夫さと使い勝手の良さにありますが、厚紙の場合は硬いもの同士が触れることで起こる衝撃音が若干吸収されるような感覚があるのが特徴。
いずれも自由に組み替えて遊べるので子どもから大人まで好まれていますが、厚紙製のつながる道路に関しては、素材の性質上、湿気などで反ってしまうことがあります。公式からも、手で反りを直してから遊ぶよう記載があります。
いずれも現行品ではないためWebサイトなどでは一部価格が高騰している品もありますが、平面タイプの道路が気になる場合は、購入の際の参考にしてください。
現行品の道路であるトミカワールドは立体型の製品が中心ということもあり、素材は主にプラスチックが採用されています。
トミカの掃除方法
トミカを箱から出して飾っていると、ホコリがついたり汚れたりしてしまうこともありますよね。そこで傷ませずに掃除する方法についてご紹介します。
どのような素材を用いているかわかったものの、掃除の仕方がイマイチわからないという方は参考にしてください。
ホコリを落とす
トミカ表面にホコリが積もってしまった。そんな時は、「エアダスター」を使ってホコリを飛ばしましょう。エアダスターとは風でゴミなどを吹き飛ばすことができるアイテムで、軽く積もっている程度であれば、手動で風を起こすポンプ式を。しっかり風を起こしたい場合は、スプレー式を使うのがおすすめです。
いずれもネット通販やホームセンター、100均でも手に入るので、ひとつ持っておくとトミカのコレクターには重宝します。
風を吹きつけてホコリを飛ばすので、トミカの素材を気にする必要なく気軽に使えるでしょう。
拭いて汚れを落とす
汚れがついている場合は、拭いて落としましょう。(ホコリだけであれば拭く必要はありません)
柔らかい布に少しだけ水をつけて、ピンポイントで汚れを拭いて落とすのであれば、塗装や素材への影響を軽減しながら汚れを落とすことができます。あまり水分を含ませすぎないよう、拭いた後は必ず風通しのいい場所でよく乾燥させてください。
それでも落ちないベタベタした汚れの場合は、キッチン用洗剤を薄めたものを柔らかい布に染み込ませ、汚れ落としに使いましょう。必ず見えないような位置で試し拭きを行い、強くこすりすぎないようにします。
その後はまた水を染み込ませた布で拭いて、よく乾燥させましょう。
シール部分に水分が染み込むと傷んでしまうので、貼っている部分は必ず避けて拭いてください。これらは自己責任で行う必要がありますが、トミカは綺麗に保管していくと、これからも長くコレクションしていくことができます。
普段からケースの中に飾るようにしておくのも、素材を傷ませないコツです。
トミカの滑りをよくするメンテナンス方法
トミカで遊んでいるうちに、タイヤの滑りが悪くなってしまった…なんてことはありませんか?その原因はタイヤと道路(走らせている場所)に付着したホコリが元となっている可能性があります。
素材がよくわからず手入れがなかなかできなかったという方は、この機会にトミカも推奨しているメンテナンスを行って滑りを改善しましょう。
①ゴミを拭き取る
トミカ本体の車輪部分を人差し指と親指でつまむようにして軽く押さえ、柔らかい布で車輪表面のゴミを回しながら拭き取っていきます。
トミカの車軸とシャーシの間など細かな部分は、筆や使わない歯ブラシなどを使ってゴミをこそぎ出しましょう。
②ワックスで滑りをよくする
綿棒に市販の水性ワックスを染み込ませ、トミカのホイール中心である車軸部分につけていきます。トミカ本体に限らず、プラスチック製であれば道路も布にワックスを染み込ませたもので拭いておくと効果的です。
プレッジ 家具・木製品用ワックス スプレータイプ 220ml
株式会社の「プレッジ 家具用ワックス」がトミカより推奨されています。家具用である点がポイント。床用などを使用すると、滑りが悪くなります。
スプレータイプなので、綿棒に染み込ませる際には周囲に飛び散ってもいいよう、新聞紙か何かを敷いた上で使用することをおすすめします。換気ができる場所で作業を行うようにしてください。
まとめ
今回はトミカの素材についてまとめました。
今後もミニカーに関する記事を投稿予定ですので、楽しみにお待ち下さい!