トミカの歴史とロングセラーモデルを紹介!
この記事の目次
トミカのミニカーにまつわる歴史と、ロングセラーモデルについてご紹介します。
トミカからミニカーが発売されて50年以上、その中で箱や価格など様々な改定が行われてきました。コレクターやファンであれば、その歴史も気になりますよね。
今回は歴史はもちろんロングセラーモデルもご紹介しています。お手持ちのモデルと比較してみたり、中古で昔のモデルを探す際はぜひ参考にしてください!
トミカの歴史について
トミカとは東京都葛飾区立石に本社をおく、株式会社タカラトミー(旧・トミー)のTOMYブランドより発売のミニカーシリーズを指します。
歴史
はじまりは1970年。国産車のミニカーはダイヤペット(日本発:米沢玩具→セガトイズ→現・アガツマ)や、モデルペット(日本発:アサヒ玩具)が展開する標準スケールのミニカーがよく知られており、小スケールミニカーに関しては、稀に輸入される海外ブランドの製品のみでした。
この状況に目をつけたのがトミーで、国産車の小スケールミニカーとして発売することになったのが「トミカ」です。当時の発売開始時は6車種で、1台につき価格は税抜き180円でした。
翌年の1971年は展開数を40車種に増加。1974年には100車種もの展開数になっており、価格は220円に改定。この頃に海外輸出を開始します。
1976年は販売からわずか6年という月日で、トミカは総生産台数1億台を突破。価格は240円に改定され、青箱と呼ばれる外国車シリーズ「ロングトミカ」の発売を始めたのはこの頃でした。
1980年、誕生10周年には初期製品初の復刻となるメモリアルトミカを発売。その後は5年置きに、メモリアルトミカが発売されるようになります。
価格の改定は物価の上昇とともに変化を重ね、1991年には360円に改定し、2014年には450円に改定。2022年は物価高騰により、価格を550円に値上げしました。
生産販売台数については1976年(昭和45年)時点で1億台でしたが、2021年には7億台を突破!令和になった今も、多くの子どもや、大人のコレクターが手にしやすい王道のブランドとして、唯一無二の存在です。
1970年の発売以来、外国からもミニカーに当て嵌まる手のひらサイズの車の玩具は輸入されてきましたが、「ミニカー」といえばトミカを第一に思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
箱について
トミカの箱のサイズは、発売当初より変わっていません。一部「ロングトミカ」と呼ばれる大型トレーラーなどのモデルを除いては、手のひらサイズで規定の箱に収められるよう、ボディが作られているのがトミカの特徴です。できるだけ同じサイズのミニカーをたくさんコレクションしたいと考えている方には、魅力的な条件が揃っているのではないでしょうか。
(※トミカワールドで遊びやすいよう、本体サイズは昔に比べるとやや小さくなっています)
そしてトミカには「赤箱」や「青箱」といった、色で呼び名がついたシリーズが存在します。
黒箱
1970年、まずはじめに誕生した定番のミニカーの箱が「黒箱」でした。車の写真が載った正面が黒く、サイドは黄色く塗られたものでした。
青箱
1974年に外国へ輸出が始まりましたが、その際に国産車シリーズとして展開されたのが「青箱」で、こちらは車が載っている面は白く、サイドが青に塗られていたのが特徴です。
赤箱
そして最もよく耳にするであろう「赤箱」が、今現在も展開されているミニカーの箱のことを指します。こちらは1984から85年頃にかけて、黒箱のデザインがリニューアルされたことにより誕生しました。
その後外国車の「青箱」も「赤箱」に統合されたことから、黒箱と青箱は絶版品となりました。そういったことも関係し、黒箱と青箱は今現在コレクターの間では注目されており、箱ありの完品ほど中古モデルの価値は上がっています。
他にも「ブリスターパック」といって、箱ではなく掛けて販売されるパック仕様のパッケージに入ったトミカも展開されています。こちらと赤箱タイプはミニカー本体と価格に差はなく、まったく同じモデルが入っています。
箱で買い揃えたいコレクターには箱タイプが好まれていますが、パッケージに入ったまま中身が見える状態で飾ることができるという理由もあり、ブリスタータイプを集める人もいます。
トミカの歴史をもっと知るには
1970年から展開が始まったトミカですが、今現在既に50年以上という月日が流れています。約50年分の歴史をはじめ、「今まで発売されてきた車種が見てみたい!」という方におすすめの情報をご紹介しましょう。
トミカ歴史館
トミカの公式ホームページに「トミカ歴史館」というページが開設されています。
こちらのページは正にインターネットでトミカを観ることができる歴史館!今まで発売されてきたミニカーの車種が写真で掲載されています。基本無料なので、気になる方はみに行ってみてはいかがでしょう。
☆トミカ歴史館⇒ こちら
本をチェック
トミカの歴史を知ることができる本も複数発売されています。
2020年に発売された講談社「トミカ 究極のコレクション 1970-2020」は、これまでに発売された1000種類を超えるトミカが掲載されているので、見応えあり。歴代のコレクションを記録として知りたい方にはこちらの本がおすすめです。
そのほかにもさまざまな出版社から歴代のトミカに関する本が発売されており、歴史を詳しく知ることが可能です。書店では子ども向けの本のコーナー、もしくは車関係の本が並ぶコーナーを探すとトミカ関連の本に出会える可能性があるので、チェックしてみてください。
ロングセラーモデルをご紹介
トミカでは発売されて以来、カテゴリーを代表するような形で車種を交代しながら受け継いできた、ロングセラーモデルが存在します。今後も展開されていく可能性があるので、コレクターは必見です!
ロンドンバス
トミカのロングセラーモデルといえばこちら、「ロンドンバス」です。1977年に登場して以来人気が続く車種で、ロンドンバスらしい二階建てのフォルムをベースに、数々のメーカー名が掲載されたモデルや、アニバーサリーモデルが誕生しました。
2023年1月時点で発売されているモデルは「No.95 ロンドンバス」で、PET WORLDという文字と共に、動物のイラストがデザインされているのが特徴。この動物が何を表わしているのか、動物園をイメージしたオリジナルモデルなのか、謎だとネット界隈では話題になっています。いつか正体が語られる可能性も視野に、ゲットしておいてはいかがでしょう。
日野ハシゴ消防車
1975年の登場以来、働く車の中でも特に人気が高い「日野ハシゴ消防車」。消防車モデルは他にも展開されていますが、こちらのモデルはハシゴが伸縮・上下したりと可動するという楽しさもあって、非常に好まれています。
2023年1月時点の現行モデルは「No.108 日野 はしご付消防車(モリタ・スーパージャイロラダー)」で、はしごが伸縮と上下し、旋回します。手のひらサイズのミニカーのはしごからは想像できないような長さに伸びる驚きあり。まだ手に入れていない方はぜひ実物を見てみてください!
コマツ ブルドーザ
1972年に発売されて以来、販売が続く「コマツ ブルドーザ」。コマツの車は黄色のボディが印象的で、トミカのミニカーに関してもその黄色が忠実に再現されています。
2023年1月時点の現行モデルは「トミカ No.56 コマツ ブルドーザD155AX-6」で、ブルドーザー部分がしっかり可動することや、KOMATSUの文字も鮮明で、やや深みのある黄色からは、数百円とは思えないような高級感も感じられるほどです。
まとめ
今回はトミカの歴史についてまとめました。
今後もミニカーに関する記事を投稿予定ですので、楽しみにお待ち下さい!