【初心者】プラモの筆塗りをムラなく綺麗に仕上げるコツまとめ
この記事の目次
プラモの筆塗り初心者に、ムラなく綺麗に仕上げるためのコツをまとめました。
「プラモの筆塗りをやってみたいけれど、上手く塗れるか不安」「一度やってみたもののムラになって失敗した!」そんな方は、この記事を元にトライしてみませんか?
初心者向けに、まずは道具の揃え方から塗り方のコツはもちろん、万が一ムラができた時に消す方法についても解説しているので、参考にしてください。
プラモの筆塗りに必要な道具と塗料の選び方
プラモの筆塗りに必要な道具と、塗料の選び方についてご紹介。
道具の選び方について
まずはプラモを筆塗りするための基本の道具を簡単にご紹介します。塗装内容を確認し、必要だと感じるものから用意していくといいでしょう。
道具
- 塗料
- うすめ液
- 筆
- 塗料皿
- 調色スティック
- その他サフに必要なヤスリなど
塗料皿はアルミカップなどを代用してもいいですし、調色スティックはステンレス製のマドラーなどでも代用可能です。
これらは100均でも手に入るので、プラモの筆塗り専用の道具と割り切って用意することをおすすめします。
サフ(サーフェイサー)については、ムラなく綺麗に塗るコツを確認した上で、必要であれば用意してください。
塗料の選び方
プラモ用の塗料は様々なメーカーから多くの製品が展開されています。塗料の種類により使い勝手が異なるので、自分に合った塗料を選びましょう!
水性アクリル・エナメル・ラッカー
塗料には水性アクリル・エナメル・ラッカーと3種類ありますが、塗料ごとに異なる相性を知らずに重ね塗りをしてしまうと、先に塗った塗料が溶け出してしまいます。
下地[水性アクリル]→重ね塗り[〇エナメル][△エナメル][×ラッカー]
下地[エナメル]→重ね塗り[〇エナメル][〇エナメル][×ラッカー]
下地[ラッカー]→重ね塗り[◎エナメル][◎エナメル][〇ラッカー]
水性アクリルが最も弱く、続いてエナメルは中間、ラッカーが最も強い塗料となります。水性アクリルはニオイが少なく道具が洗いやすいなどメリットがありますが、重ね塗りを予定している場合は、ラッカーが最も使いやすくおすすめです。いずれの塗料も、換気をしっかり行える場所で使用してください。
マットに仕上げたい時は「シタデル」
イギリスのゲーム製作会社、ゲームズワークショップが販売する塗料「シタデル」はマットな質感の水性アクリル塗料です。戦車や戦闘機など、マットな質感に仕上げたい時におすすめ。カラーのラインナップは300種類以上あります。
メタリックに仕上げたい時は「ファレホ」
スペイン生まれの水性アクリル塗料「ファレホ」は、金属性を出したいメタリックな塗料に向いています。中でもメカメタリックシリーズはムラが出にくいので、初心者にもぴったりでしょう。
プラモの筆塗りをムラなく綺麗に仕上げるコツ
プラモの筆塗りをムラなく綺麗に仕上げるにはいくつかのコツがあります。
はじめから難しいテクニックは必要なく、まずはコツを知っておくだけでも仕上がりに差が出るので、ぜひ参考にしてください!
コツ①ちょうどよい濃さに塗料を調整する
塗料を塗料皿に出しますが、その際にうすめ液を混ぜて希釈します。ここで一度、試し塗りをしてみましょう。試し塗りは不要なプラスチックに塗ってもいいですし、プラモを切り離した際にできるランナーに塗るという方法もあります。
濃すぎると伸びが悪くパサつきますし、薄すぎると下の色が透けて汚く仕上がってしまいます。塗り進められそうな濃度で、且つ下の色が透けすぎないくらいが理想です。
コツ②筆運びは縦、横、斜めに
筆塗りのムラをなくすには、筆運びを一方方向で済ませてしまわず、縦、横、斜めと順番に重ねていくと、綺麗に仕上がるとされています。
1度目は縦に仕上げて乾かす。2度目は横に、3度目は斜めに塗り進めて乾かします。ただしこれはパーツのフォルムや濃度、塗料の種類にもよるので、塗った時点で綺麗に仕上がっているようであれば、それが正解です。
コツ③乾燥時間を守る
塗料はぽってり分厚く塗るのではなく、薄く塗ったら一度乾かします。乾かしたら更にその上から重ね塗りすることで綺麗に発色し、表面もムラなく仕上がるので、実はこの「乾燥時間」こそ重要です。
完全に乾燥していないまま次の塗料を重ね塗りすると、はじめに塗った塗料が剥げたり気泡ができて、ブツブツになってしまうので注意が必要。
乾燥時間の目安は湿度など環境により状況は変わりますが、ラッカーが30分~1時間、エナメルが1日~2日、水性アクリルが半日~1日ほどです。
追加で覚えておきたい筆塗りのコツ
プラモの筆塗りをムラなく綺麗に仕上げるにあたり、上記に追加で覚えておきたいコツを解説。基本的なコツを掴んだら、こちらのコツもチェックしてみてください。
白い塗料は他のカラーよりも多く重ね塗りする
プラモの元のパーツが濃いカラーで、その上から白を塗ると下のカラーが透けてしまいます。その際、白は6回ほど塗り重ねることで下地が透けることなく綺麗に仕上がります。
根気が必要な作業になりますが、白く仕上げたい場合は塗る→しっかり乾燥させる工程を頑張ってみましょう。
はみ出した時は「コンパウンド」を使う
既に筆塗りした部分に別カラーの塗料がはみ出してしまった。そんな時は「コンパウンド」を使うと、はみ出した部分を消すことができます。
コンパウンドは細かい粒子を擦り付けてパーツを磨く研磨剤になっているペースト状のもので、 こちらを先が尖った綿棒や細い綿棒につけて、少しずつはみ出した部分のカラーを落としていきます。
拭き取るようなイメージで、色が綿棒についたら、またついていない部分で拭き取りクルクルと回すと綺麗に仕上がります。
表面のキズが気になる時はサフを行う
プラモ表面のキズが原因で筆塗りがうまくいかない。そんな時は「サフ」を行いましょう。サフとはサーフェイサーの略で、所謂パテのような役割を果たします。
サーフェイサー(パテ)を吹き付け、ヤスリで削ったらキズが埋まったことを確認し、再度筆塗り作業に戻ります。サフはプラモ塗装の上級者とも言える技なので、筆塗りを試した上で検討してみて下さい。
ムラができた時に消す方法
プラモに筆塗りしたものの、凹凸のある塗りムラができてしまった。そんな時は、「ヤスリ」を使って削り、表面を整え直しましょう。
分厚く色濃く塗料がのっている部分と、薄く塗料がのっている部分があるためムラになっているので、濃い部分が落とされるとムラを軽減できます。
使うヤスリは紙製で、番号は800~2000番が目安。できればいくつかヤスリが用意できるといいですが、間の1000番があると便利です。数字が大きくなるほど目が細かくなるため、目の細かいヤスリで最後は整えるように塗料の層を削ります。
次は「追加で覚えておきたい筆塗りのコツ」サフの項目でもご紹介した、サーフェイサーを吹き付け表面の凹凸を整えたら、再び筆塗りの工程に戻ることができます。
筆の洗い方
筆塗りを済ませたら、最後は道具のお手入れである筆の洗い方ををマスターして作業を完了しましょう。いずれも乾燥してしまう前に洗うことが重要なので、作業が済んだ時点で手入れを行うことをおすすめします。
水性アクリル・エナメル・ラッカー3種類の塗料別に筆の洗い方は異なります。
水性アクリル
水性アクリル塗料がついた筆は「水洗い」できます。水に塗料が染み出さなくなるまで洗い終えたら、ティッシュやキッチンタオルに水分を染み込ませるようにして水分を拭き取ります。(この時に毛先を引っ張らないようにしてください)風通しのいいところに置いて、充分に乾燥させましょう。
エナメル
エナメル塗料がついた筆は「エナメル塗料溶剤」を使って洗います。筆に残った塗料をティッシュなどで拭き取ったら、エナメル塗料溶剤に筆を入れて塗料を洗い出します。
筆洗い用にもうひとつ溶剤を用意して何度も使いまわす、もしくは器などに溶剤を適量出して、そこで筆洗いを行うといいでしょう。
塗料が落とせたら、筆先をティッシュなどでよく拭き取って風通しのいいところに置いて乾かします。
ラッカー
ラッカー塗料がついた筆は「ラッカーうすめ液」を使って洗います。器などにラッカーうすめ液を少量出して、そこに筆先を入れて塗料を洗い出します。塗料が落とせたら、筆先をティッシュなどでよく拭き取り、風通しのいいところに置いて乾かしましょう。
塗料もそうですがうすめ液はシンナーですので、必ず風通しのいい換気がしっかり行える場所で作業を行ってください。
上記以外には、水性アクリル・エナメル・ラッカー3種類いずれの筆も綺麗に塗料を洗い出せる「ブラシクリリン」という洗浄液を使う方法もあるので、こちらも使用を検討してみてはいかがでしょう。
これで筆塗りと、塗装後の筆の手入れは完了です!
まとめ
今回はプラモデルの筆塗りについてまとめました。
今後もプラモデルに関する記事を投稿予定ですので、楽しみにお待ち下さい!