フィギュアの塗装が剥げた時の修復方法
この記事の目次
フィギュアの塗装が剥げた時の修復方法についてまとめました。
大切にしていたフィギュアを落としてしまい、塗装が剥げてしまった…というショックな出来事から立ち直るべく、修復方法をマスターしてほぼ元通りに直しましょう。
修復の方法をはじめ、前もって傷みを防止する方法、購入した時からついていた傷はどうすればいいのかということについても解説しているので、ぜひ参考にしてください!
フィギュアの塗装が剥げた時の修復方法について
フィギュアを落としたり倒してしまった際に、塗装が剥げるような傷みが起こる場合があります。剥げるとその部分だけ色が白く目立ってしまい、気になりますよね。
今回ご紹介する修復方法は全て自己責任で行うことになりますが、それでも大切なコレクションを助けてあげたい!と考えている方は、試してみてください。
エナメル塗料を使った方法
フィギュアの髪・ボディに施されている塗料はラッカー塗料、瞳にはエナメル塗料、量産モデルにはPVC専用塗料が使われていることが多い傾向にあります。まずはフィギュアの修復では定番のエナメル塗料を使った方法をご紹介しましょう。
必要な道具
- エナメル塗料
- エナメル溶剤
- トレー
- 筆
- トップコート
- 新聞紙など
①塗装する
剥げてしまった部分に必要な色を作るためのエナメル塗料を準備します。塗料はプラモデル用のものをトレーに少量出し、傷んだ部分と合うよう、調色していきます。長く空気に触れていると粘度が上がってくるので、その濃度の高さは「エナメル溶剤」を少し足すと薄まります。
色を作ることができたら実際に塗っていきますが、トレーで見ていた時の色とフィギュアに塗った時の色では差が出ることがあるので、まずはあまり見えないところから試しで塗ってみることをおすすめします。
色が合いそうであれば、実際に塗装が剥げた部分に塗っていきましょう。
※次の過程でコーティングを行うので、剥げた部位のパーツのみにコーティング予定であれば、可能な限りフィギュアは分解した状態で塗装を行うとラクです
②コーティングする
色を塗り終えて仕上がりに納得したら、最後の仕上げにトップコートでコーティングしていきます。
トップコートは、先ほどエナメル塗料を塗った部分だけがツヤを帯びている状態なので、質感を統一するためと、保護する目的でもかけておくと仕上がりが綺麗です。
トップコートは充分に換気が行える場所、周囲に飛び散るので汚れないよう、ダンボールや新聞紙を敷いたり囲った中で作業を行うようにしましょう。換気が行える場所として、ベランダなどで作業を行うのも手です。
トップコートを吹き付けたくない部位には袋をかけたり、マスキングテープでマスキングして保護しておきましょう。
やり直しと注意点について
ちなみにエナメル塗料を塗った時点で色に納得できなければ、エナメル溶剤をつけたティッシュなどで拭くと、塗料を落とすことができます。こちらも必ず見えない部分で行うようにすることと、瞳にはエナメル塗料が使われているフィギュアがあるので、瞳にはエナメル溶剤を使わないようにしましょう。
トップコートを吹きかけるとエナメル溶剤で色落としができなくなるので、必ず色を塗った後は納得した上で、トップコートを仕上げに使ってください。
フィギュアを傷ませないよう保管する方法
大切なフィギュアが傷む前から、綺麗に保管できる方法についてご紹介。既に傷を入れてしまったフィギュアがある方、今あるコレクションを傷ませたくない方はぜひ参考にしてください。
トップコートで保護する
「エナメル塗料を使った方法」の項目でも解説した中に出てきましたが、フィギュアの表面に吹き付けることで表面を保護する役割を果たすスプレーが発売されています。
トップコートを吹き付けておくと、ホコリの付着を防いだり、紫外線による劣化を和らげたり、傷がつきにくくなるといった効果に期待できます。
トップコートは様々なメーカーから発売されていますが、ツヤありとツヤ消しタイプが発売されているので、フィギュアの質感に合ったものを選んで使うといいでしょう。
倒れないよう固定する
自ら飾っている棚にあたってしまい、フィギュアが倒れて塗装が剥げたり、地震がきてフィギュアが倒れたりと、倒してしまうと破損に繋がります。
そこでおすすめしたいのが小物に使えるような耐震ジェルで、フィギュアの台座の裏に貼るだけで、転倒防止になるというアイテムが展開されています。
100均やネット通販などで気軽に手に入るので、塗料が剥げてしまう前から対策を。
ケースの中に入れて飾る
ホコリの付着もフィギュアの傷みに繋がります。剥き出しで飾るよりかは、ケースの中に入れて飾った方がホコリ防止になり、綺麗に保つことができるでしょう。
ただしフィギュアには、素材を柔らかくするために可塑剤(かそざい)という物が使われており、時間の経過とともに気化してベタつきの原因となります。定期的にケースの扉を開けて、風を通すようにしましょう。未開封のフィギュアも同様です。
直射日光があたる場所を避ける
フィギュアにとっては致命的と言える、紫外線を浴びるような場所にフィギュアを置くのは避けなければなりません。焼けて変色したり、窓際など太陽がよくあたる場所では、高温で変形してしまいます。
湿度が高い場所を避ける
水を使ったり加湿器を使うなど、湿度が高い場所もフィギュアにとってよくありません。湿気がこもらないよう空気の入れ替えを行い、通気性のよい場所で保管、もしくは飾っておきましょう。
フィギュア同士の接触を避ける
フィギュアを棚などに入れて片付ける際、フィギュア同士の接触は避けて保管しましょう。接触していると、それこそ傷がついたり、塗装が剥げるようなことも考えられます。
保管できる空間が限られており、どうしても接触してしまうようであれば、不織布、もしくは紙を間に挟んだり、フィギュアを包んだりして片付けておくといいでしょう。
汚れを落とすには
塗装が剥げているだけでなく、汚れもある。傷だと思っていたら汚れだった。そんなフィギュアについた汚れはどのように落とせばいいのか?
消しゴムを使った汚れ落とし方法
一番最初に試したい汚れ落とし方法は、「消しゴム」です。小さな汚れや、軽い汚れにおすすめ。
一般的に文房具として売られている白い消しゴムを使って、汚れ部分をこすって落としていきます。この時、新品の消しゴム、もしくは汚れのない綺麗な消しゴムを使う必要があります。
汚れた消しゴムを使用すると、逆にフィギュアに汚れが広がって落ちなくなってしまう恐れもあるので、注意が必要。軽くこする程度でササッと試してみてください。
砂消しゴムなどもありますが、余分にキズをつけてフィギュア表面を傷めてしまうので、使わないようにしましょう。
中性洗剤を使った汚れ落とし方法
広範囲に渡る汚れ、ホコリを被って汚れが取れない時などは、中性洗剤(キッチン洗剤)を使うことで綺麗になります。
フィギュアが入る程度の大きさの器に35°~38°のお湯を張り、中性洗剤を入れます。そこへフィギュアを浸けて5分~10分経つと、汚れが浮いてきます。あとは優しく指の腹で擦るように、手もみ洗いをして完了です。
☆詳しい洗い方はこちら⇒ フィギュアの汚れ・ベタつき解消!フィギュアの洗い方
購入した時からついていた傷について
フィギュアを自ら倒したりして塗装の剥げを作ってしまったのではなく、購入した時から傷がついていた、塗装が剥げていたという場合について。
購入した時点でそのことに気づいたら、購入店舗へ連絡しましょう。実店舗でもインターネット通販でも、どちらの場合であったとしても、購入してすぐであれば新しい綺麗なフィギュアと交換、もしくは返金してくれます。
その際、購入した日付が証明できるレシートなどがなければ商品を交換してもらえないこともあるので、フィギュアを買う際には必ずレシートを一緒に保管しておくようにしましょう。
商品交換期間はお店によりさまざまですが、およそ一週間が目安です。傷がないかどうか確認するためにも、できれば購入してすぐに商品は箱から一度取り出してチェックしておくと安心です。
返品、交換ができない期間になってしまっていたようであれば、今回ご紹介したエナメル塗料を使った修復方法などを参考に、直してみてはいかがでしょう!
まとめ
今回はフィギュアの塗装が剥がれた時の対処法についてまとめました。
今後もフィギュアに関する記事を投稿予定ですので、楽しみにお待ち下さい!