プラモデル用の接着剤、選び方のコツ
この記事の目次
プラモデルを製作する上では欠かせない接着剤選び。
様々な種類が展開されており、どれを選べばいいのか迷ってしまうという方は多いはず。
ここでは、そんな数ある接着剤の中からどういった時に使えばいいのか、どんなものを選べばいいのかといったプラモデル用接着剤の種類や特徴について詳しく解説します。
プラモデル用のパーツ接着をはじめ、ジオラマ製作をする際にも役立ててください!
プラスチック用接着剤
プラモデル用の接着剤の中でも、最も定番で使用頻度が高いであろう接着剤がプラスチック用のものです。
プラスチックを溶かすことで接着する「セメント系」と、合わせたパーツの隙間に流し込み使用するタイプの「流し込み系」、オレンジの皮の成分から作られている「リモネン系」。
そして通常のプラスチック用とは異なる「ABS樹脂用」を含む4つの接着剤を、それぞれ解説をしながら人気の商品についてもご紹介します。
セメント系
塗った部分のプラスチックを一時的に溶かすことでパーツ同士を同化させるのが、セメント系接着剤の特徴です。
プラスチックのパーツに塗ってから、別のプラスチックパーツを接着する際に使用します。
塗ってから乾くまで通常の接着剤よりも時間を要しますが、乾燥後の接着力は非常に高く、モデラーには欠かせない接着剤としてよく使われています。
プラスチックにだけ反応するので、塗装済のパーツを接着したい時は塗料を削り落とす必要があります。
タミヤセメント(角ビン)
容量:40ml
タミヤから発売されている王道のプラスチック用接着剤、タミヤセメント。
倒れにくいよう四角いビンになっており、万が一倒れても極力接着剤が流れ出すことのない仕様になっています。
角ビンタイプは40ml、半分の容量である20mlの六角びんタイプも販売されているので、お好みの容量を選びましょう。
流し込み系
パーツ同士が合わさった隙間に流し込んで使用するタイプの、プラモデル用接着剤です。
先にパーツ同士を合わせておいてから、次に接着剤をつけるというのが特徴。
流し込むタイプということもあり、セメントタイプに比べるとテクスチャがサラサラしています。
ビンのフタを開けたままにしておくとすぐに揮発して無くなってしまうので、こまめにフタを締める必要があります。
タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾
容量:40ml
タミヤから発売されている流し込みタイプのプラモデル用接着剤です。
5秒もあれば乾く速乾性の高い製品なので、はみ出しても塗料を溶かす間もなく綺麗に仕上がるでしょう。
小さな隙間にも確実に入る極細面相筆で、瓶は倒れにくく四角い形状になっています。
速乾すぎる接着が苦手であれば、流し込みタイプの通常の接着剤も展開されているので、そちらを選ぶといいでしょう。
リモネン系
柑橘類の果物の皮などから採れる成分にプラスチックを溶かす性質があることがわかり、その性質を活かして作られたのがリモネン系の接着剤です。
自然由来の成分でできているというのが最大のポイントで、シンナーの影響がなく安全な溶剤を使いたいと考える方や、お子さまと一緒に使うプラモデル用接着剤としてもおすすめです。
こちらは上記でご紹介した「セメント系」と「流し込み系」のいずれの商品も展開されており、それらの代わりの接着剤として使用できますが、乾かすのに時間がかかること。接着力やプラスチックの溶解力は、通常のものに比べるとそこまでないという違いがあります。
一方でラッカー塗料を溶かすことがないので、塗装済みのパーツでも使いやすいという利点もあります。
タミヤ リモネンセメント
容量:40ml
タミヤから発売、柑橘類から抽出されるリモネンを使用しているセメント系のプラモデル用接着剤です。
自然由来の成分でできているため有機溶剤特有の刺激臭がなく、オレンジの香りがします。
タミヤセメントと同じように使うことができ、プラスチックモデル(スチロール樹脂)をはじめ、プラバンやプラ材などを接着するのに役立ちます。
ABS樹脂用
通常のプラスチック素材とは異なる「ABS樹脂」という素材を接着する際には、専用の接着剤を使用する必要があります。
一般的によく使われているポリスチレン樹脂に比べると、強度や耐衝撃性、耐摩耗性などに優れた樹脂。
通常のプラスチックよりしなやかで素材が丈夫なので、折れづらいという利点からプラモの可動部位などに使われることが多い傾向にあります。
パーツのランナーに「ABS」と刻印が入っているものは、こちらの接着剤を使用しましょう。
タミヤセメント(ABS用)
容量:40ml
タミヤから発売されているABS用の接着剤です。
1/350艦船モデルのマストなど、繊細で強度が必要なパーツや可動部位などに使われるABS樹脂に使用します。
ABS部品と、スチロール部品との接着も可能。
ビンは四角になっており、使用時も安定性があります。
瞬間接着剤
プラスチック用接着剤はプラスチックを溶かすことで接着するタイプのものでしたが、溶かすことができない金属パーツなどの接着には瞬間接着剤を使用します。
瞬間接着剤であればプラスチックパーツの接着をはじめ、金属パーツ同士を接着することも可能です。
ひとつ注意しておかなければならないのが、塗装が済んだパーツの接着に使うと塗装が溶けてしまうという点。
塗装をしたパーツの接着には、次の項目でご紹介する「エポキシ系接着剤」の使用がおすすめです。
LOCTITE(ロックタイト) ブラシ付き 多用途 強力瞬間接着剤
容量:5g
LOCTITE(ロックタイト) から展開されているブラシ付きの強力瞬間接着剤です。
ボトルに入った液状なので、チューブ式の瞬間接着剤よりも薄く細かに使えてプラモ製作向き。
持ち手部分もプラモデル用に手にフィットするような形状になっているので、塗る時も便利でおすすめです。
耐水、耐衝撃性に優れているだけでなく乾燥後は透明になるので、うっかりはみ出してしまった時でも目立ちにくく、安心でしょう。
金属や硬質プラスチックはもちろん、合成ゴム、厚紙、木材なども接着できるので、プラモデル用以外にも、ジオラマ製作の際にも役立ちます。
エポキシ系接着剤
主剤と硬化剤の2種類を混ぜ合わせ、化学反応が起こることで固まるのがエポキシ系接着剤です。
プラスチックや塗料を溶かしてしまう有機溶剤がほとんど入っていないため、塗装済みのパーツや、曇ったり汚くなると困るようなクリアパーツの接着にも向いています。
乾くまでの時間は製品により異なります。
作業効率のことなども考え、ご自身のプラモデル用接着剤にふさわしい製品を選ぶといいでしょう。
瞬間接着剤のようにすぐには固まらないので、接着後の微調整も可能。接着後に微調整が必要な場合に、こちらをプラモデル用として持っておくと重宝します。
セメダイン 高透明度 エポキシ系接着剤 エクセルエポ
容量:15g
セメダインから発売、透明で仕上がりがきれいなエポキシ系接着剤のエクセルエポです。
混合して10分後から硬化が始まるので、固まるまでは微調整が可能。
金属や硬質プラスチック等を接着することができます。
まとめ
プラモデル用の接着剤を用途別にご紹介しました。
この記事でご紹介した接着剤を参考に、プラモデル製作を楽しんでください!
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