スーパーファミコンの黄ばみの落とし方を2パターン紹介!
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この記事の目次
スーパーファミコンの黄ばみの落とし方を2パターンご紹介します。
スーパーファミコンの黄ばみが気になり落とし方が知りたい。汚れた部分をどうにかできないだろうか?といった悩みを解決すべく、原因を元にレトロなゲーム機を綺麗にする技を解説します。
コントローラーやカセットの汚れが気になっている場合にもぜひ参考にしてください!
スーパーファミコンの黄ばみを落としたい!そんな時に
1990年にニンテンドーから発売が開始された、家庭用ゲーム機のスーパーファミコン。2003年に発売が終了してもなお、ファンの多いゲーム機として知られています。ニンテンドーのゲーム機は丈夫で長持ちするものが多く、今でも問題なく起動して遊んでいるという方もいるのではないでしょうか。
そんなスーパーファミコンですが、ゲーム機本体の材質には主にプラスチックが使われており、経年と共に黄ばみや汚れが目立つようになってきます。この汚れを落とせないだろうか?そう考えている方向けに、綺麗にする方法を詳しくご紹介します。
ただし古いゲーム機ということもあり、作業途中でプラスチックに傷がついたり、割れるリスクもあります。今回ご紹介する方法は自己責任で行う必要がありますが、内容をチェックして試せそうな方法からトライしてみてください。まずはスーパーファミコンが黄ばむ原因から確認しておきましょう!
スーパーファミコンが黄ばむ原因とは?
スーパーファミコンが黄ばむ原因はいくつかあります。
汚れの放置
タバコのヤニやホコリなどが付着したまま長期間に渡って放置していると、黄ばみの原因に。
日焼け・紫外線による影響
スーパーファミコンの本体に使われているABS樹脂は、日焼けするような場所に置いておくと、紫外線や高温多湿の影響から劣化や黄ばみが加速します。
経年劣化
プラスチックの劣化を防ぐために添加されている酸化防止剤が、経年変化によって黄ばむことがあります。
これらが黄ばみの原因として考えられるでしょう。傷みの程度にもよりますが、既に変色してしまったスーパーファミコンが少しでも綺麗になるよう、次の項目では黄ばみの落とし方についてご紹介します!
スーパーファミコン本体の黄ばみの落とし方~メラミンスポンジ~
まずはメラミンスポンジを使ったスーパーファミコン本体の黄ばみの落とし方についてご紹介。
メラミンスポンジについて
メラミンスポンジとは、「激落ちくん」などの名称で販売されている掃除用のスポンジを指します。使ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
メラミンスポンジはメラミン樹脂をミクロン単位で発泡させて作られているものです。肉眼では確認できないほどきめの細かい網目状の骨格構造に汚れが入り込むことで、汚れが落とせる仕組みになっています。
メラミンスポンジを使った黄ばみの落とし方
黄ばみの落とし方について特別難しい手順はありません。メラミンスポンジを用意したら、水を染み込ませた状態で、黄ばみがある箇所を擦っていきます。やりすぎるとどんどん削れていってしまうので、やさしく様子を見ながら使う必要があることと、はじめは本体裏側の端など目立たないところで試してみてください。
また、水を染み込ませるので、本体内部に水が侵入するようなことがあれば故障の原因になり兼ねません。擦るのが難しい箇所があれば、スーパーファミコン本体を分解して作業を行いましょう。
水ではなく無水エタノールを染み込ませると、より綺麗に汚れが落とせる可能性もあります。無水エタノールはアルコール成分でできているため、手荒れを防ぐためにゴム手袋をはめて作業を行うことをおすすめします。
スーパーファミコン本体の黄ばみの落とし方~漂白剤~
漂白剤を使ったスーパーファミコン本体の黄ばみの落とし方をご紹介しましょう。ここで使用する漂白剤は正しくは「酸素系漂白剤」に分類されるものです。酸素系漂白剤は、水に溶けると過酸化水素が発生し、汚れを酸化分解して漂白するのが特徴です。
※この作業はよく晴れた日に行う必要があります
用意するもの
- 保護具(保護メガネ・マスク・ゴム手袋など)
- ドライバー
- エアダスター
- 無水エタノール
- たらい
- 酸素系漂白剤
- タオル
主にこれらが必要です。作業の下に新聞紙を敷くなど、作業手順を確認した上で他にも必要なものがあれば用意をしましょう。
酸素系漂白剤はオキシクリーンかワイドハイターが人気です。ご自宅近くのドラッグストアやホームセンター、ネット通販サイトなどで手に入るので、チェックしてみてください。
たらいはゲーム機が入って表面がしっかり見える16L程度のものを用意してください。プラスチック製かステンレス製がおすすめです。プラスチック製に関しては、古いものだと作業中に割れてしまう恐れがあるため、比較的新しく素材が丈夫なものを用意しましょう。アルミ・銅・木・塗装されているたらいは、変色したり塗装が剥がれる可能性があるため使用を避けます。
スーパーファミコンを分解する
スーパーファミコン本体を漂白剤に浸けて汚れを落とすため、ドライバーを使って分解していきます。プラスチック以外のパーツは全て外さなければならないので、最終的に元通りに戻せるよう、組み立てた状態の見本をスマホのカメラで撮影しておくと安心です。外したパーツは失くさないよう、全てトレーなどに入れて保管しておいてください。
ゲーム機本体を裏返し、6箇所あるネジを緩めると底板を外すことができます。続いてネジを8箇所緩めて基板を外します。基板や線を傷ませないよう、ゆっくり作業を進めてください。イジェクト部分にバネがあるので外しましょう。
作業途中でゴミやホコリが出てきたら、エアダスターで吹き飛ばしたり、基板は無水エタノールを綿棒に染み込ませたものでやさしく拭くなどして綺麗にしておきます。
ドライヤーの熱の力を借りて、シール類も全て外しましょう。(火傷をしないよう注意してください)
全体を確認してプラスチック素材だけになったら、分解作業は完了です。
酸素系漂白剤に浸ける用意
酸素系漂白剤に浸ける用意をしましょう。酸素系漂白剤を使う際は外で作業を行うのがおすすめです。よく換気できる環境で作業を進めてください。作業時には保護メガネ・マスク・ゴム手袋をはめて、直接肌に漂白剤がかからないようにします。
酸素系漂白剤を注ぐ
たらいにスーパーファミコンの外側(黄ばみが気になる部分を表へ向ける)を並べて入れます。そこへ、酸素系漂白剤を注ぎます。パッケージに記載がある通りの量を注いだら、続けてお湯を注ぎましょう。
日光にあてる
酸素系漂白剤は日光にあてることがポイントです。太陽が出ているよく晴れた日に作業を行ってください。
たらいの中でスーパーファミコンのパーツ同士ができるだけ重ならないように配置します。たらいを太陽があたる場所へ移動させ、約1〜6時間放置します。パッケージに記載の時間を参考にしてください。
※放置中は子どもやペットが触れないよう注意しましょう
水で洗い流し乾かす
時間が経ち、スーパーファミコンの汚れが取れたら、たらいから引き上げて酸素系漂白剤を水でよく洗い流します。
洗い流せたら、清潔なタオルで軽く水気を拭いて、よく乾かしてください。乾かす際は、風通しのいい場所で24時間以上は置いておきましょう。乾き切っていない状態で組み戻すと、基板が錆びて故障の原因になり得るので注意してください。最後に元通りに組んで作業は完了です。
コントローラーやカセットを綺麗にする方法
スーパーファミコンのコントローラーやカセットについた黄ばみの落とし方は、ゲーム機本体の汚れを落とす方法と基本は同じです。メラミンスポンジで擦ってみるか、酸素系漂白剤に浸けましょう。
コントローラーの文字部分をメラミンスポンジで強く擦ると、消えてしまう可能性があるため、様子を見ながら作業を進めます。
コントローラーやカセットを酸素系漂白剤に浸ける前の分解の時点で、カセットのタイトル部分であるシールを剥がし忘れないようにしてください。
まとめ
今回はスーパーファミコンの黄ばみの落とし方を2パターンご紹介しました!
今後もゲームに関するコラムを更新していきますので、楽しみにお待ち下さい!